2011.07.16:土曜日
一色海岸書店

美術家の永井宏さんが足早に先立たれてから三ヶ月が経ちました。先日、永井さんがアトリエに開設を予定していて、開店を直前に控えていた一色海岸書店に行って参りました。一色海岸書店は、永井さんのアトリエの一階を古書店として解放された風通しの良い空間でした。海岸へと続く美しい小道に面したこのアトリエで、永井さんは制作をなさっていたんだなー、と思いがめぐりました。この日は、永井さんとずっと親交の深いスワンコーヒーの廣瀬さんがお店番をして下さっておりました。廣瀬さんをはじめとして、永井さんをずっとサポートして下さっている方々が今でも沢山いらっしゃいます。永井さん、彼らに感謝してくださいね!二階のアトリエには、永井さんの未発表の作品もあって、しばし見入ってしまいました。永井さんがもうこの世界に居ない、という事が、どうしてもまだ実感として感じられません。来年二月に、お近くのタンバリンギャラリーとの合同企画で、永井さんの追悼展を予定しています。毎年真夏に開催していた夏の画廊の風物詩のようになっていた永井さんの展覧会でしたが、永井さんが画廊にいない展覧会場を、耐えることができるだろうかと想像してしまいます。少し足を延ばして、七里ケ浜の高台から海を眺めました。きらきら光る海では、サーフィンに興じる人々、白いヨットの帆が沢山たなびいていて、何事もなかったかの様に、いつもの夏の続きが展開されていました。来年二月の永井さんの展覧会が開かれる頃には、永井さんと一緒に皆で探していたものが、少しでも見つかるといいのですが・・・・。

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