高田茂和さんのフレッシュな感性の作品、大好評でした。
B2サイズのジークレープリント作品が主体という大胆なプレゼンテーションは、視覚的にも鮮やかな印象を残しました。
練り上げた人物のキャラクターや独特な色彩は、インタ−ナショナルな感性で、作品の個性を際立たせるものでした。
何処でもない何処にでもある、ファンタジックでもあり人々の日々の世界観も感じさせる、という高田さんの創りだした表現は、たいへん魅力的であり、訪れる皆さんの共感を呼びました。
そんな高田さんにご自身の作品について語って頂きました。
One Day.
ある日の事。
何気ない日常のなかにある小さな喜び、ささやかな幸せを描く事。
それが今回のテーマでした。
窓を開けたら気持ち良い風が入ってきたとか、月がキレイだったとか、ご飯が美味しかったとか、犬がかわいいとか。
そういう小さな事。
僕の頭の中には小さな国があって、そこには豊かな自然と簡素な人間の営みがあります。彼らは自然を敬い、生活を愛し、小さな声で笑います。時に少年や少女が面白い話を僕にしてくれます。僕はそんな彼らの話や生活の風景を自分のイラストレーションの中で表現しているのかもしれません。
小さな事を描く。
それはこれからもずっと僕にとってのテーマになります。
星野哲朗さんの実に7年ぶりとなる展覧会を開催、渾身の作品を見せて頂く事ができました。
長い年月の間に星野さんご自身の中に醸成された作品全体像を貫く完成度にまず感服致しました!
星野さんの繰り返し描かれる主なモチーフに、ヨーロッパの堅牢な建築物や風景があります。空も街も建物も同じマチエールで描かれ、グラフィック感覚に切りとられた構図ですが、古典的なペインティング作品の重厚なテイストがあり、作品の独特な個性を醸します。
また、瓶に入ったオイルや、ガラス素材の透き通るモチーフ、香ばしい匂いが漂う宙に浮かんだ様に表現されたパン等身近な品々の作品は、建物を描いた作品と呼応し、響きあい、人々の興味を魅き付けます。
マチエールを深く研究、構図の独特なスタイルを構築して創りあげた星野さん独特の作品様式は、既に誰も真似の出来ない美意識に到達していると思うのです。
http://old.spaceyui.com/schedule/hoshino_16.html
民野宏之 展
今年で24回目となる民野宏之さんの個展でした。 毎年、札幌の民野さんの個展の季節になると、 懐かしい気持ちが膨らみます。 2016年の民野さんの作品もやはり爽やかな やわらかなエネルギーを運んで下さいました。画面の絵の具のテクスチャーから、絵を見る人々の目へと、心地よい粒子が流れております。
下記は、民野さんに書いて頂いた民野さんの作品についての文章です。短いですが詩の様な文章をご紹介させて頂きました。
目に見えるもので
ふと心に響いたものなら
どんなものでもありのまま
切り取られた時間の断片のように
描けるようになりたい。
・・・・ 民野宏之
http://old.spaceyui.com/schedule/tamino_16.html
増島加奈美 つきゆきはな
当画廊では初個展となる増島加奈美さんの個展「つきゆきはな」、大好評でした。テキスタイルデザインを勉強された方らしく、装飾的な才能に絵画(日本画)の領域の持ち味も加味した世界観は、誰にも真似の出来ないセンスであり、独自の個性を創出した感があります。
増島さんにも、ご自身と作品につきまして書いて頂きました。
「つきゆきはな」とは雪月花(せつげっか)の
伝統的な和語の読 みになります。
自然の美しい景物を、独特のタッチと色彩で描き出しました。
―会社勤め時代に病気を患い、仕事を辞めざるを得なくなった時、
私の心と体に癒しと精気を与え、支えてくれたのが、
自然の美しさとエネルギーでした。
自然といっても、雄大な景色などではありません。
庭に咲く花の重なる花びら、木肌の模様、草の葉脈、月の満ち欠け、空色の変化…
身近に広がる、小さな宇宙でした。
私はその、自然の持つ不思議で美しい文様や規則性、
エネルギーに魅せられて、植物をモチーフに絵を描き始め、
現在の仕事・イラストレーターとなって再出発しました。
辛い出来事も、こうなるための必然であったかのように思わせてくれたのが自然、
当たり前のよう に思えていたことへの感謝を教えてくれたのもまた、
自然でした。
そうして生まれたオリジナル作品や、仕事で描かせて頂いた
原画の積み重ねを携えて、今回ついに、憧れであったギャラリー、
SPACE YUIでの個展が実現いたしました。
実現に向け力添えを下さった皆さん、
私のような若輩者に展示の場と機会を提供して下さったSPACE YUIさんに、
心から感謝申し上げます。
私の作品は全て、一筆一筆心を込めて、手描きで描いています。
一人でも多くの人の心をあたため、光を感じてもらえたら、
そっと傍に置いておきたくなるように思ってもらえたら…
そして幸せがやって来るように。
そんな願いを込めて、大切に描いています。
みんなの暮らしを照らしてくれますように。
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