本年も小池アミイゴさんの展示が好評のうちに終了しました。
様々なカテゴリーの人々のあわいを縫うように、情熱を持って疾走するアミイゴさんの存在からは目が離せません。
2012年の「東日本」をテーマにした展覧会以来、そんなアミイゴさんの活躍が実を結んで、羽田空港の電照掲示板での小山薫堂さん文章のイラストレーションや「暮しの手帖」、絵本と多方面の分野から注目されて大活躍中です。
また、東日本を中心として、西方にも視線を向けて、活動は広がって行きました。
遠大なテーマを越えて、優しさに充ちた眼差しを感じる花々や風景画を愛おしんで下さるギャラリーを訪れる方々の思いをひしひしと感じております。
天草での役所の100名の方々の名刺のイラストレーションを描くというお仕事ぶりも見事です。
多くの人々と接し、多岐にわたる分野の仕事を受け止めて、活躍の幅を大きく広げて行くアミイゴさんを本当に多くの方々が注目しておられるのではないかと思っております。
活動のさなかで、 人間関係を多く引き受け、大きく肯定的になって行くという過程は、実は並大抵な現象ではないと思っております。
そのような中で、プライオリティーを守りながら矛盾を生きて行かなければならない現実に直面する事もあるのではないでしょうか?
どんどん乗り越えられて、更にヴァージョンアップされて行くアミイゴさんをこれ迄も応援下さっていた沢山の方々が見守って下さっていると、感じております。
矢吹申彦
「私の音楽」というテーマでの一年の締めくくりの三人展も、今年で四度目となりました。
謎のメンバー構成とも見え、皆様にもそう言われる展覧会ですが、はじめの頃に比して安定感をお示しできたように思っております。
作品の傾向も年齢も性別も全く異なる方々ですので、各作家ごとのお客様の流れも違っていたり、また共通していたりと、予測不能な事の多い展覧会です。
巨匠の域に在られる矢吹申彦氏、そして田村セツコ氏に対して、新人作家成長スピードNO.1の竹井千佳さんが加わり、不思議な磁場空間が醸成されてそれは年ごとに異なる味わいを以たらしているように感じております。
そしてギャラリーは安らぎと感動をお届けする場を目指しておりますが、三名の作家の方々の組み合わせの妙がエキサイティングとも言える不可思議なエネルギーも作り出していて、興味は尽きません。
矢吹申彦氏の写真の作品は、ポツポツと降っている雪の中に紳士達が浮かんでいて、画面下部の楽譜は紳士達が音符になっているという楽しい構成でした。矢吹さんがそっと「雪やこんこんですよ」と教えてくださいました。
竹井千佳さんの作品は全て比較的小さめな正方形の画面に描かれ、それぞれ楽曲に合わせた表現が楽しく、描かれた女性がこれまでの作品より素敵に大人っぽく強い表情になっていることが印象に残りました。
写真の等身大の人形は、田村セツコさんご自身のイメージと重なります。また現在話題のフレディ・マーキュリーをモデルに描いた作品も話題を呼びました。
来年度の三人展は、さらに私たちを遠くに運んでくれるかも知れません!
竹井千佳
田村セツコ
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