いつもスペースユイをご愛顧賜りましてありがとうございます。まるでエンデのファンタジエン国やオーウェルの「1984」の世界に紛れ込んでしまったかの様にも感じられる不思議な国の今日この頃ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか?
この度は、スペースユイの新しい試みと、新しい年の最初の展覧会のご紹介をさせて頂きたく、どうぞよろしく お願い致します。
東京から程近い横浜の地に、活躍中の建築家横河健さんの主催する都会のオアシスのような、美しい森に隣接する建物があります。1階がカフェ、3階が建築のスタジオになっておりますが、今回2階にあるセレクトショップ が「YUI GARDEN + shop B」という新たな名前のギャラリーに生まれ変わることになりました。
森に向かって開かれたカフェを併設するという羨ましい環境の中、周辺の人々と融和するその空間と光景はひとつのサンクチュアリの様な趣があります。
1999年に斬新なデザインと目を見張る様なランドスケープで驚かされた岡山のグラスハウスで建築学会賞を受賞し、その後麻布から横浜へと拠点を移し横河氏が創った建物の中で感じた、生命力をアップさせられる様な空気感が、2010年にスペースユイの空間設計を横河氏に依頼するきっかけとなりました。
「YUI GARDEN + shop B」の最初の展覧会は「空間のこども ー SCIENCE & PRAYING ー」と題し、DMは片山健さんの伝説の画集「いる子ども」からの作品を、コンセプターの伊丹裕さんにデザインして頂きました。
宇宙のどこかから地球に放り出されて、ねじれた時空間を彷徨うこどもたちは、磁場を回復させることができるのでしょうか?大勢のアーティストの方々による見応えある展覧会をご期待下さい。
そしてスペースユイの2014年は、活躍中のイラストレーター、山田博之さんのコラージュとドローイングの展覧会からスタート致します。
山田さんの個展はスペースユイでの開催の後、「YUI GARDEN + shop B」でも開催致します。続いて高橋キンタローさん、小池アミイゴさんと、この流れが継続されていく予定です。
「YUI GARDEN + shop B」は駅から歩いて1〜2分の、とても行きやすい場所です。 青山からの行き方としては、 表参道駅から半蔵門線、田園都市線であざみ野で降ります。あざみ野から横浜市営地下鉄に乗り換えて4つ目の駅が仲町台です。
皆様には、お休みの日など、樹々に囲まれた公園の中にある建物にぶらっとお出かけ頂き、作品を観た後にカフェでくつろぐ・・・といった気分転換になるやすらぎの時間をお持ち頂けましたら、幸いに存じます。また、青山のスペースユイもこれまでと同様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
YUI GARDEN + shop B
〒224-0041
神奈川県横浜市都筑区仲町台1-33-1 THE TERRACE 1F
TEL. 045-949-4911
今回で8年目を迎えたBOXOPERA展ですが今年の搬入時には、ちょっとした出来事がありました。東逸子さんと北見隆さんと共に、建石修志さんをお待ちしていましたが、夕方皆さんの搬入が終わり何時になっても来られません。携帯も家の電話も繋がらず、皆でなす術もなく呆然としてしまいました。建石さんは登山家で、プチ遭難の事件もあったし等と心配の渦が皆の頭の中をかけめぐりました。
翌朝何事もなかった感じで建石さんから電話があった時には、思わず「建石さん、無事で良かった!」と、叫んでしまいました。
実際は、画廊と建石さんとの単純な連絡ミスだったのですが、建石さんはずっとお友だちのパーティーで夜中迄飲み明かされていた模様です!
そんな事はともかくとして、本年も格調高い素晴らしい作品を展示下さり、来廊下さった皆様に本当に喜んで頂く事ができました。
三次元の要素で表しているけれど、三次元を超えた神話的な世界観を表出している作品は他に見られないものではないでしょうか。
今年は「植物学」というタイトルでしたので、アポロンに求愛され自らを月桂樹に変えるダフネや伝説の植物マンドラゴラ等、皆さんの作品のモチーフが少しずつ重なり合い、興味深かったです。
今年は、最初の年にご参加頂いた宇野亜喜良さんも加わって下さり、何とものゴージャスな展覧会でした。
http://old.spaceyui.com/schedule/fig_13.html
水森亜土さんのファンは、本当に年齢層の幅が広くて小さな女の子から年配の女性、そして男性にもファンが大勢いらして驚かされます。
ふわふわしていて、あったかくて、ちょっぴりクールな、パステルカラーの手作りフレームに入ったたまらなく可愛らしい女の子たちがたくさん!!
水森亜土さんは、田村セツコさんにご紹介して頂き、知り合いになれましたが、亜土さんもセツコさんも、空の彼方から降りて来てくれた天使の様な方々です!人生の大先輩でもあるお二人の展覧会を開催できる事をとても意味のあるステキな事におもえます。
亜土さんの個展からスタート、次の週からセツコさんの個展が始まります。亜土さんの、素晴らしい歌手、エンターテイナーとしての側面はあまり知られておりませんが、そしてその事は、日本の音楽会の損失の様に思います。ライブハウスで、衣装、メイクもステージアップ用に決め、ジャズもスタンダードも本格的、何よりも亜土ちゃんの唄う姿からは、愛情の電波がほろほろと伝わって来て、コスプレチックなマリリンモンローの様にカワイラしい亜土ちゃんに、感動せずにはいられないのです!全然、事前情報なくその場に遭遇し、驚いた次第です。そんな亜土さんの展覧会、新作の油絵が沢山!!新たな亜土さんの側面も発見できますヨ!しばらくの時間、亜土さんの世界で、皆様にお楽しみ頂けましたら嬉しいです。下の写真は2011年の作品です。
http://old.spaceyui.com/schedule/mizumoriado_13.html
今年もシフトを少し替え、進化し続ける須川まきこさんの展覧会は、大好評のうちに終了致しました。ロットリングや鉛筆でモデルの輪郭やレース模様を大胆に一気に描き上げる技術は、確かな力がなければ実現できるものではありません。キュートでエロティックな女の子たちといったモチーフと共に、今年はなんともコミカルな子供や動物、小さなカッパも登場し、須川さんの作品を盛り上げました。
作品の中からは、天上から届けられる光の様に、須川さんの温かな個性が降り注ぎ、会場にいらっしゃった方が、思いがけない感動に出会い、驚かれている声がたくさん聞こえて参りました。
おさるさんを頭に載せた女の子等は、トルソーは仏像や観音像の様な態を表し、当の作家本人は全くそのような事を意識していない、という小気味良さです。
無邪気で純粋で、しかもちょっと大阪のりの、比類無い個性の須川まきこさんがインターナショナルな広がりを持たれている事も、当然のことに思います。
澤奈緒さんのエネルギー全開の個展を開催させて頂き、澤さんを巡る周辺の人々と共に、久々の大きな刺激を受け、未だ、澤ワールドのインパクトから醒めずにおります。
以前のゆったりとしたボリュームの人体等のモチーフが、徐々にその柔らかさを削り取られ、そのかわりに精緻なシャープな方向性へと向かった様子に、澤さんの心境の変化が感じ取られました。
怜悧とも表現できる、確立された創作スタイルの中に、無限の柔らかさも内包しているとしたら、澤さんの次なる展開を人々と共に待ちわびずにはいられません。
また、造形作家としての顏と同時にパフォーマーとしての可能性ものぞかせ、我々を驚かせる澤さんの動向から目をはなせずにおります。
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