Monthly Archives: 7月 2013
2013.07.25:木曜日

 

 

 

先週は甲斐荘暁子さん、先々週は堂前守人さんの展覧会が開催されました。

元々、鉄を素材として作品を制作する作家の甲斐荘さんですが、今回は平面作品を中心に発表されました。甲斐荘さんのペインティング作品は、色彩感覚の同時代感覚の表象といったセンスの良さに溢れ、画廊の窓越しに絵を見る、道行く人々の感心も強く引きました。 キャンバスの上で奏でられるビビッドな色彩の響宴は、眼に訴えかける皮膚触感的な魅力も加味され、心を打つパワーを持ちます。鮮やかな色彩を駆使しながらも空や大地や生き物たち、自然界へと溶け込んでいくかの様な描法は、皆が分かち合える感覚です。

パネルにペインティングした大きめの作品のフレームはご自身が鉄で制作したものでした。

 

 

 

 

http://old.spaceyui.com/schedule/kainosyou_13.html

甲斐荘暁子ホームページ

 

 

 

堂前さんの陶器に食べ物を載せると、ぱーっとテーブルが華やぎます。自然の色に溶け込む素材感にはオリジナリティーが溢れ、花模様と幾何学模様との連続柄は、現代的な感覚も楽しみながら穏やかな時間の流れを感じることができます。

函館からいらっしゃっている堂前守人さんは、物静かな佇まいの方です。優しく温かな陶器たちは、作られる方の個性を映していて、堂前さんにお会いすると納得の作品ばかりなのです。

そして金箔、銀箔、そしてもうひとつの素材を混合させた堂前さんオリジナルの、独特の光る塗料は、どこにも見られない魅力的な風合いの作品を作り上げます。

 

 

 

 

 

 

http://old.spaceyui.com/schedule/doumae_13.html

堂前守人ホームページ

 
2013.07.09:火曜日

 

 

 

ブリキを鋏で切ってペインティングする、という独特のスタイルから生み出されるあずみ虫さんの動物や樹や草花、船や風景などといった画材から成る作品は、人々の心を捉えて離さない力がある様です。

作品の素材から生じるカッティングのスタイルやテクスチュアーの持つ魅力が、作家の温かな眼差しと鋭敏な時代感覚とにより、更に増幅されるかに感じられます。

既に新しい題材に向かって作品の展望を語って下さるあずみ虫さんの次回の発表も、期待せずにいられません。

 

 

 

 

http://old.spaceyui.com/schedule/azumimushi_13.html

 

 

 

 

2013.07.04:木曜日

 

 

 

天野智也さんの備前焼の個展は、今年で6年目となりました。作品のクオリティーはもち論ですが、天野さんご自身の誠実な人柄からも、ギャラリーでの人気もどんどん高まって参りました。

天野さんが、地元の備前から持って来られる絣茅や蔓草や小さな実をつけた木などの沢山の植物も、天野さんの手によって自作の素敵な花器に生けられ、素敵な空間を形作ります。とても自己流とは思えない腕前の生け花も、作品の展示の効果をいちだんとアップさせている様に思います。

大地からとって来られる素材としての土を素材とし、素朴にシンプルに創りあげられた天野さんの作品は、生活空間に優しく溶け込んで、さり気ない自然体な豊かさを感じさせられます。

 

 

 

 

 http://old.spaceyui.com/schedule/amano_13.html

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