クリヨウジさんの個展、終ってしまうのが淋しかったです!
クリさんの佇まいがフワッとしており、何とも気持が安らかにされる振動数(?)のお声が心地よいのでした。クリさんの存在自体が人間の完成形に感じ、魅力的です。
イレブンPMのクリさんも、ひょっこりひょうたん島のクリさんも、ロマチック、エッチ、作品も人柄も全部合わさって、とても素敵にお年を重ねられて全方位的に大きな愛が放たれるのでした。
会期中も、訪れる人々や道を歩く若者等に気さくにお声を掛け、楽しく語らう様子も温かな感情をもたらされました。
お出かけ下さった沢山の皆さんに、クリさんの作品のバイブレーションがお届けできていたら、嬉しく思います。
また、次回発売のカサブルータスにクリさんオリジナルのポップな缶入りハンカチーフが紹介されます。
ウイットに富んだ楽しい作品の数々を、日曜日はお休みですが月曜から来週いっぱいユイガーデンで開催中です。( 8/5(土)まで )
天野智也さんの個展は今年で10回目を迎えました。回を重ねる毎に作品も充実し、お客様もどんどん増えて、天野さんの人気は止まるところを知りません。
一度天野さんの備前の器で食事をし飲物を頂くと、もうひとつ、そしてもうひとつ、とごく自然に手にしたくなってしまいます。シンプルですが揺るぎない技術に支えられた現代の私たちの食卓にすっとなじむ美しい器です。野菜の緑や赤い色がとても映えるのです!
多くの一般のお客様と共に画廊近辺のお寿司屋さん、天ぷら屋さんを始め、レストランや遠く銀座界隈のミシュランの星を持つお店の方々までお買い物をして下さいます。
作品のクオリティーといっしょに天野さんの率直な明るいお人柄も大勢の人々を魅き付けていらっしゃるのだと感じます。
また、水差しや花器には、近代建築やインテリアデザインに対峙する贅肉の削ぎ取られたシャープな感性が光り、天野さんのもうひとつの魅力的な側面が示されます。
天野さんからとても!素敵な文章が届けられましたので、以下にご紹介させて頂きます。
↓
器の力
僕が器を作る訳。
母が晩ごはんに好物を作ると聞くと、お気に入りのうつわをいそいそと食器棚から選ぶという子供だった。自分の分はこの鉢に盛って出してくれと。
料理を作るほうからするとめんどうな話であるのに笑って許してくれた母。美味しそうに食べる様子を笑顔で包んでくれた。
気に入った器で食べる料理は本当に美味しい。お腹も心も満たされて気分がいい。そんな器を作ってみたいと思った小さい頃の記憶。24年前に亡くなった母と料理と器との愉しい食卓の光景は今も瑞々しく心の中に。
よい器とは、心をより豊かなものにするものだと思っています。私の仕事の原点です。
使って下さる皆様の人生に彩りを添える器を作りたいと土に向き合う日々、あの頃から今も変わらぬない想いでひとつひとつ器を作ります。
(天野智也)
今年のあずみ虫さんの個展のタイトルは「BOX」。 薄いアルミ板をカットし着彩する作風はそのままですが、エロスをテーマとした昨年の作品作りとは打って変わり、箱の中を舞台に、ノスタルジックな可愛らしい世界観を作品としてレイアウトしました。
子供の頃からの動物好きなあずみ虫さん。作品のモチーフにも動物たちが大勢登場、独特な個性を持って息づいています。
また、彼女の独特なアルミ板をカットするという技法から来る省略化やシンボライズされたグラフィックなモチーフは、作品にオリジナリティ溢れる持ち味を与えていると感じます。
1986年に、まだ千駄ヶ谷方面にあった 360°ギャラリーで開催された河村要助氏の個展「JOYFUL TOKYO」を見て、打ちのめされました。
いつかこんな作品をご紹介できたら、と無意識にずっと考えていた様に思います。「JOYFUL TOKYO」は、 自分の中ではずっと河村要助氏のベストシリーズでした。
ポップでキッチュ、楽しく斬新な要助さんの感性が、美しいタッチでペインティングされたタブロー(とはおっしゃりたくないかも知れません!)は、何とも味わい深く魅力的でした。キャンバスから溢れ伝わって来る圧倒的なエネルギーにカツンとやられてしまったのでした!
そして、今回出版社P-Vine の井上さん、音楽評論家の藤田正さんのご協力を得て、長年の夢を実現する事ができ、ギャラリーとしてもたいへん幸運な事と思っております。そしてその思いを受け取って下さる観客の皆様も同じ気持で感動を分かち合えました事を本当に嬉しく思います。
オリジナル作品と共にジークレイ版画も展示させて頂きましたが、「JOYFUL TOKYO_2017」は、ものすご~くステキな展覧会になりました。皆様と一緒に、河村要助氏の懐かしさと瑞々しい感性、偉大なエネルギーに改めて感激致しました。
また、今回 1970年代に結成、河村要助さんを含む「100%スタジオ(解散後も語り継がれる伝説のチーム)」のお二人、矢吹申彦さん、湯村輝彦さん、そして根本敬さんにも素敵な作品で友情出演して頂きました。
「JOYFUL TOKYO」は、 割に長期に渡って制作していらした作品ですので、今回展示させて頂いた以外にも皆様に見て頂きたい多くの素晴らしい作品がございます。来年も「JOYFUL TOKYO_2018」、開催致します。ご期待下さい!!
1986年に発表された「JOYFUL TOKYO」シリーズについて河村要助さんが素敵なことばを書かれておりますので、下記にご紹介させて頂きます。今回の展示でも、多くの海外の方々の興味を魅きました。
↓
「JOYFUL TOKYO」
外国での現代美術の展覧会向けに創作し始めたシリーズなので英語で書いてあるわけですが、イラストレーターがアートやってもつまんないし、イラストレーションでもって今のアートを笑い飛ばしちゃうようなものをやらなきゃ、出品する意味がないなと。僕はヘソ曲がりで、人を笑わせたり驚かしたりするのが好きだから、バカバカしいことをやってやろうと思ったりしたんです。(「画集・「河村要助の真実」P-Vine Booksより)
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