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2022.01.08:土曜日

 
 

 
 
変わらぬ人気で多くの人々を魅きつけた平野恵理子さんの、素晴らしい企画であり、そして何より筆のラインの自由さ加減、練達ぶりを味合わせて頂いた展覧会でした。
平野さんが生まれた時に作られた映画から現在に至る毎年々の映画をピックアップして、彼女の年齢分の作品が出来上がりました!
その映画をご覧になった方々も共通の思いを語り合ったり、また見たのだけれどその場面が記憶に残っていなかったりと、楽しい会話が交わされました。
平野さんは、イラストレーションはもちろんですが、文章もものすごく素晴らしいのです。
現在八ヶ岳の麓で暮らしている平野さんが、折々の植物や生きものの事を表現していらっしゃる本の中に印象的な箇所がありました。人が見逃してしまうような小さな虫のお話の一節なのですが、とても魅きつけられる文章であり、森羅万象に愛情を注がれる平野さんの姿勢が素敵だな!と感じました。
平野さんは美しく装幀された絵も文も素敵な多くの書籍を出されており、テーマは植物だったり、日々のエッセイであったりお料理だったりと多岐に渡りますが、そのどの分野でもきちんと研究がなされていて、その実にステキな博学ぶりは賞賛に値します!
そんな平野恵理子さんの久しぶりの個展、コロナ禍の影響で半年以上も延期になりましたが、人々は待ち構えていたかの様に平野さんの元へと訪れたのでした。
 

 
〈映画・60年間61本勝負〉をご覧いただきまして、どうもありがとうございました。
 
61本の映画をモチーフにした作品のなかで、みなさんの反応がいちばん多くあった映画は「ギルバート・グレイプ」でした。
これは納得。
 
その次は「ショーシャンクの空に」。
もちろんこれも納得です。
 
意外にも、「サボテンブラザーズ」をお好きな方も多くいらして、これはうれしい驚きでした。
 
執念(?)で描いた「スクール・オブ・ロック」の「ロックの歴史講座」の板書を見ながらお客様とロック話をできたのもまた、大いなる喜びでした。
 
とくべつ映画にくわしいわけでもないのですが、やはり映画が好きな者として、お客様と一緒に映画の話をできたことはたいへん有意義でした。いい映画もバカな映画も、観た者同士は、人生の一時期を共にした仲間のように感じられるから不思議です。
 
ご覧いただきました皆さまに、改めましてお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
 
皆様もどうぞよいお年をお迎えくださいませ。
 
お正月はまた、おうちで映画三昧じゃな。
 
 
平野恵理子
 
 

 
 
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