2013.03.24:日曜日
宮本崇輝「ガラス展」、すえむねともひこ「陶展」

 

安曇野の工房でガラス作品の制作に励む宮本崇輝さん、鳥取の陶芸作家すえむねともひこさん、と、このギャラリーではめずらしいガラス作品と陶芸作品の展覧会が開催されました。

 

 

 

 

宮本崇輝さんは今回が最初の個展でしたが、作品の完成度も高くとても好評な展覧会でした。

宮本さんは、多摩美のガラス工芸を学んだ卒業生で運営する豊かな自然に囲まれた安曇野のガラス工房で作品の制作に励んでおられます。

宮本さんの作品は、現代に暮らす人々の日常の中に取り入れると、温かな心弾むものを与えてくれる感慨をもたらす力がありました。

プロダクト的なシンプル感覚が基底にありながら、冷たさは少しもなく、手づくり感覚の温もりも加わって、独特の魅力を醸成させている様に思います。

改めて宮本さんの作品を目の前にして彼が相当ストイックに造型を研究し、また時代の生活スタイルを鋭敏にキャッチしながら日々制作に生きている事を感じました。

27才の宮本さんの秀逸なトータルな感覚がどのように羽ばたいて行くか、とても楽しみです。

 

 

 

http://old.spaceyui.com/schedule/miyamoto_13.html

 

 

 

 

 

 

今は鳥取に住み、陶芸の工房を持ち、活躍中のすえむねともひこさんもユニークな素敵な個性の方です。沖縄県立大学で陶芸の勉強をなさったすえむねさんの作品は、どこか海を思わせる色彩やおおらかさが感じられます。

作品は、日常使いの食器から、幾何学モチーフを原点とする半立体レリーフ、そしてそれらの中間に位置する実用性と共に作家性のある作品等、カテゴリーが分かれていますが、全部の作品が、矛盾することなく、ひとつの空間にバランスよく提示されている事が、彼の力量を示している様に感じられました。

すえむねさんは、エッセイや小説も書かれ、また色々な生物についての知識や工学全般等、スタッフ皆なも驚く程、博学多識な生き生きとした方です。彼のビビッドな発想や創造の源流が少年の時代へと回帰し、作品へと結実している事を感じます。

 

 

http://old.spaceyui.com/schedule/suemune-13.html

 

 

 

 

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