2015.03.16:月曜日
2015年初めてブログ更新しました。あっという間の3ヶ月でした!

 

ブログを更新しないままに、新しい年を迎え、更には季節が替わり三月になってしまいました。

言い訳はしまいと思っていたのですが、少ししてしまいたくなりました!! 画廊の仕事について・・・。

画廊以外の多くの仕事にいえる事かも知れませんが、毎日が、現在と過去と未来のMIX状態!もちろん未来へと続いている今現在のギャラリーの現場が一番大切なのですが、すぐ過去になってしまう時間とも格闘、未来のスケジュールや新しい作家にも気持を持って行かれ、そして未来も過去もすぐに入れ替わってしまうから、脳みその容量及びパワーがたりなくて、時々パニック状態に陥ります!自分ではもう少し受け入れる余裕があると思っているのに、じわじわと知らぬ間に限界に近づき超えて行く事が間々あります。やがてゆっくりと元の状態に戻りますので、全然本当は大丈夫なのですが・・・。

そんな何度目かのパニックからだいぶ回復し、ブログにも立ち向かえる様になりました!!

 

人々の善意と共に、確かに存在する悪意・・・。様々な想念が渦巻いている現実の社会の中で、表現の世界に関わっている方々は、無力さを感じられているかも知れませんね。構造的に理性とか理屈で出来上がっている社会に向けて、人々が感じている閉塞感を分解してそうではない意識として差し出すことのできるのは、今こそ、真摯に表現の世界と携わっておられる方々なのではないかと思います。

言葉では説明しずらい世界観を、言葉では表せないからこそ作品で表すという作業を今見つめ直しております。そして、あまりに現実的な人々にはどうしても感知できないたいせつなニュアンスを、共有できる感覚に翻訳し提示する、という至難の作業が今求められている様に思います。

中村幸子さんと高橋知江さんの二人展「花と人」を見て、そんな風に感じました。そんな境界域を超えて観る人の胸に迫る中村さんの作品と、呼応しながら涼し気な風を感じさせる高橋さんの展覧会は、企画者が自ら述べるのも僭越ですが、とても香り高い空気感を醸成していたと感じました。

 

 

中村幸子             高橋知江

 

 

当ギャラリーでは、1年、1年半に一度や2年おきに等と、繰り返し展覧会を開催下さる方が多く、作品についての感想を書かせて頂いておりますと、各作家の方々の作品の変化に驚かされる事があります。また同時に書かせて頂いている中で、作品のエッセンスはほとんど変わらないと感じる事も屢々です。ギャラリーと作家さんとは基本的な信頼関係がないといっしょにお仕事はできませんので、スペースユイで開催して下さる作家の方々には常に感謝の気持を抱いております。

このブログも2010年に出版した「ギャラリーノート」のスタイルを継続し、作家と展覧会作品につきまして毎回書かせて頂いておりましたが、これからは、もう少し自由な感覚で書いていきたいと思っております。

 

 

安西水丸

 

 

1月の最初の展示、安西水丸さんの展覧会を無事開催する事ができました。昨年3月の水丸さんの急逝から、もう一年が過ぎようとしております。時の経過がこんなに早く感じられる事に驚いております。今にして思いますと、一人の作家さんとこんなにも長い期間、コンスタントにお付き合いさせて頂くという事、特に水丸さんの様に展覧会が特にお好きではなかった方の作品展を3O年もの間ほとんど毎年開催させて頂いた、という事は本当に奇跡の様な事、と思っております。

まだギャラリーが出発したばかりの時期から水丸作品と共に時代の空気を吸収し、水丸先輩に支えられ、共にこの時代を歩んで来た様に思います。

今回の展覧会は、水丸さんが亡くなられてからの開催でしたので、当初予定していた内容は変更せざるを得ませんでしたが、平凡社さんのご協力で村上春樹さんとの共著「夜のくもざる」をテーマにした展覧会の第二弾を開催する事ができました。20年前の1995年にも同じテーマで開催致した事が懐かしく思い出されます。

また、ご家族が水丸氏の抽き出しからそっと持って来て下さった未発表の素晴らしく愛に満ちた小品や、伝説的な「青の時代」や「日出ずる国の工場」等の書籍から作成した版画等も「夜のくもざる」シリーズと共に展示させて頂きました。

長いおつき合いの中で感じる水丸さんは、いろいろな側面の魅力を持たれる不思議な方で、今でも印象がひとつに纏まりずらいのですが、心に大きく残る印象は、柔らかい温かな笑顔の感覚です。ちょっと意地悪な皮肉屋の部分もあった筈ですが、何故か優しい笑顔ばかりが強く心にしみ込んでいるのです。

 

 

 

石井逸郎

 

 

水丸展の次に開催されたロイヤルコペンハーゲンで活躍されていた石井逸郎さんの展示も大好評でした。現在はフリーランスの石井さんですが、作品の魅力とともに石井さんご自身の行動力からヨーロッパと日本を繋ぐ心豊かなトータルな、意義ある表現活動をなさっておられると感じます。

18世紀の銅版画に現在の作家である石井逸郎さんが彩色された、時代を超えたコラボレーション作品からは、心を打たれるエネルギーが感じとられました。

普段は、現代の暮らしと共に在る商業美術作品になじまれている画廊のお客様方も、石井さんの作品はストレートに受け入れておられる様子が印象的でした。

 

 

 

山田博之

 

 

また、今年二回目の展覧会だった山田博之さんの作品はフェイスブック等でも積極的に発表をされておりますが、装飾的にデザインされたアルファベットの作品やペインティングの表現力に感動して個展の開催をお願い致しました。作品カテゴリーの沢山の抽き出しがある方ですが、まだ見ていない筈の抽き出しの中身にも興味を魅かれます。

山田さんはたいへん率直な所が私等にはとても好もしくまた面白い方と思ってしまいます。イラストレーターとしてのストレートな合理精神と、言葉ではどんなに割り切り良く話してもちらっと溢れてしまう叙情性に山田さんの魅力を感じます。まだ山田さんご自身にも気がついていない何かが、目に見えない力を与えているかに感じられる作品もあります。磨かれた完璧な表現力の内部に存在する、神秘な部分に抵触するものを感じる時等に・・・。

 

                                                       
                                                         
野口純一             

 

 

当画廊では初めての個展となる野口純一さんの「よるとよる」が開催されました。アクリルガッシュで描いた様々な夜ばかりを描いた風景画は、多くの方々の視線を集めました。

静謐な夜の世界の中にある人々の暮らしから野口純一さんが抽出したピュアーな気配を、観る側の人々も確かな感覚で受け止めておられるようでした。

野口さんご自身も彼の作品そのもののように静かな純粋な空気感に包まれた方です。

 

 

 

深谷良一

 

 

その力量がギャラリーからはみ出しそうな深谷良一さんの作品が、今年もとても素晴らしくて、もうすでに来年のアイデアが湧きました。実現したらよいのですが、ご覧になられた方が皆がワクワクする様なとても楽しい企画です。皆様どうぞお楽しみに!

 

 

http://old.spaceyui.com/schedule/nakamura_takahashi_15.html

 

http://old.spaceyui.com/schedule/mizumaru_15.html

 

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