2020.12.02:水曜日
仁後真理子 展

 

 

 

 
仁後真理子さんの、4月に予定していた展覧会でしたが、このコロナ禍で大幅に延期となり、ようやくこの11月に開催となりました。
7ヶ月間も日にちが開いてしまったため、作品の点数もたいへん多くなりました。予定が大きく変わってしまい、仁後さんには本当にお気の毒だったと思います。
そのような事情から、数々の作品の中には仁後さんの新たな試みも見られました。白無地の陶器に絵付けされたたいへん味わいのある独特な風合いを持った皿やカップが展示されました。
仁後さんは、陶芸の砥部焼で知られる愛媛県の砥部市へと出向かれて、白生地に、藍色の呉須と呼ばれる顔料で鮮やかなイラストレーションを描きました。
人々に愛でられるタッチの絵付けは、とても初心者のものとは思えない出来栄えでした。
これまでの仁後さんの真骨頂とされている可愛らしい動物たちだけがモチーフではなく、草花がモチーフである食器は、印象も新たに、誰の目にもその力が伝わったのではないでしょうか。
また、仁後さんの大胆且つシンプルでキュートな動物たちの絵は、常に絵本の編集者の方々の注目を集めていて、優れた絵本を多く出版されています。
年齢の低い幼児絵本を得意とされる仁後さんは、ご自身も純粋な子供の魂を抱かれていて、そんなスピリットを心から大切に、ご自身の胸に湛えられているのでしょう。
編集者の方々の手から、絵本という形で子供たちに手渡された仁後さんの作品の意図は、確実に沢山のピュアな心に届けられている、と感じております。
 

 

 

 
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