2014.12.11:木曜日
蒲 優祐 「装丁の想定」

 

 

 

 

明るく大らかな蒲優祐さんに頼んだら、装丁デザインもイラストレーションも、何でもきっちりとやってくれそうで、知り合ったら思わず仕事をお願いしたくなりそうです。

本のタイトル設定も帯のコメントも、柔軟に作り込み、書籍の装丁というひとつの小さな宇宙を楽しげに表現されていて、完成度の高い展覧会空間が形成されました。紙の素材等、ディテイルにもこだわって、内容に沿った素材を選びました。

蒲さんのグフィックワークは、タッチもテイストも、 あらゆるニーズに応えてくれる感覚です。それも無理なく易々と・・・。

絵を表現するというサイドから見ますと、どの様なタイプの表現も自分の表現でありながら離れた感覚でいる、どのタイプにも固執せず、それぞれを深めトータルな感覚で極め続けておられる・・・、ということでしょうか。

無意識的表現に感じるドローイングやペインティングからグラフィック処理的なイラストレーションやコラージュまで、幅広くタッチの異なる作品が会場に並びますが、色相が統一されているためか、不思議と違和感なくバランスが良いのです。

まだまだ謎の多い若きクリエイターの蒲優祐さんですが、何かを創る事の前提に感じられる、人々との間へのナチュラルな温かさをとてもたいせつなものに思いました。

 

 

 

 

http://old.spaceyui.com/schedule/kaba_14.html

 

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