2017.06.19:月曜日
北沢夕芸 BOOK on the FIRE

 

 

北沢夕芸BOOK on the FIRE」にて、昨年、一昨年と同様にキャンバスに描いた平面作品と共に、親しみ深い北沢ワールド全開の立体作品が展示されました。

北沢さんの独特なペインティング作品には、どこか知らない場所へと連れて行かれる様な、想像力を刺激する力を感じます。

SF小説のように、時相が少しずつずれて行ってしまい、いつの間にか次元が入れ替わってしまう様な・・・。

今度はどんな仕掛けで驚かせて下さるのだろうか?と、次回の展開がすでに待たれます。

北沢さんのブルーのクマをはじめとするキャラクターや、きりっとした猫たちも虚空を見据えて立ち上がっています!

北沢さんの創り上げた、人間や動物たちの小さな3次元の肖像作品が成長してインターナショナルなアイコンになっていかれることを待ち望んでいます。

楽しいショート小説、北沢さん作です。

僕は中年男性が主人公のハードボイルドを読んでいた。

彼は私立探偵だった、コーヒーをいれるためにケトルでお湯を沸かしている。

そこに急を要するクライアントからの電話。怪しげな場所でクライアントの女性が危機的状況に陥っている。

探偵は罠かもしれないと思いながらも、夜の街へ飛び出していった。

さて、ケトルはどうなったのだろう。20世紀中頃の話だから、コンロの安全装置が働いて自動的に火が消えたりはしない。

翌日この小説の続きを読もうとして、前後の繋ぎがわからなかったので、少しさかのぼって読み返してみた。

探偵は、コーヒーをいれるためにケトルでお湯を沸かしていた。

そこに急を要するクライアントからの電話、怪しげな場所でクライアントの女性が危機的状況に陥っている。

探偵は素早くケトルの火を消すと、彼女を救うために夜の街に飛び出していった。

おや、この個所は昨日読んだ時とニュアンスが違うような気がする。けれでも、大筋とは関係ないから気にせずに先に進もう。本を読むにはリズム感が重要、細部にあまりこだわらないことが大切さ。

(北沢夕芸)

http://old.spaceyui.com/schedule/kitazawa_17.html

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