2023.02.08:水曜日
堂前守人 陶展「レリーフ」平面から少しだけ立体へと向かう

 
 

 
 

堂前さん主宰の歴史的建築物はこだて工芸舎
 
 
オリジナリティー溢れる堂前さんの作品展も知らぬ間にギャラリーの風物詩の様になりました! 物静かな、読書の好きな堂前さんに幾つかの質問をさせて頂き、お答えを頂きました。堂前さんの創作の背景や日々の素顔を感じて頂けたら! と思います。
 
 
◎ どんな小説を読まれますか?
 
海外の小説家の作品しか読みません。本を読む事が現実逃避で日常から離れられる空想の世界になっているので。日本の小説の中で身近な名前や地名などがあると身近で重く感じられ逃避できないので。なので海外の見知らぬ土地や人の名前を見て見知らぬ世界を想像します。こんな土地でこんな人が生きていると想像する事が楽しみです。SFも見知らぬ世界を想像させてくれるので良く読みます。好きな作家はアーサー・C・クラークです。火星や月を現実の物のように見せてくれるから。
 
◎ あなたの作品のこだわりについて教えてください。
 
不器用だと認識しているので、何にでも手を出さないで守備範囲を決めて作っています。その一つが土です。焼物の土は無数にあるので、器用な人は色々な土を使いこなせますが、そうではないので、色と質感が気に入っている瑞浪市の赤土をずーっとそれだけ使い続けています。その土でできる範囲の物を作っているのですが、それでもこんな使い方が見つかったと今でも発見があるので、よほど不器用なのかなと嬉しい様な情けないような。
 
◎ 作品の創作に繋がっている印象的な出来事や思い出がありましたらお話し下さい。
 
漠然と焼物を始めた頃はどの様に進めて行くのか明確にわからず、迷い続ける日々でしたが、偶然行ったニュージーランドの陶芸家の生活があまりに素敵な生活と仕事だったので、それ以来変わらず目指しています。最近インスタに彼からメッセージがあり、40年振りにスマホを通して繋がった事が昨年の一番の出来事でした。
 
◎ 特に好きな国や都市、風景や場所はありますか?良ければその理由もお願いします。
 
大してたくさんの国には行っていないのでここが一番と思うところはないのですが、今住んでいる函館は住んだ町の中では一番好きです。自然の風景として山と海があり、啄木や土方歳三がそこを歩いていたと歴史を感じられる落ち着いた街並み。暑くない夏と白くなる冬。車が混まない道と歩く人が少ない道。飛行機や電車、フェリーまである交通の便の良さ。温泉や食べ物、ストレス無く生活できる町です。
 
◎ リフレッシュするためのオリジナルな方法はありますか?
 
特にリフレッシュしたいと思う事もないのですが、仕事で作品を運んだり、作家に会いに行ったりと月に2回は車で移動する事があります。北海道は車が少なく道も広く、季節で風景も大きく変わりドライブは自然と気分転換になっています。たとえば札幌に移動する道でも山を抜ける道、湖畔を回る道、日本海の海沿いを走る道など何通りもあり、今日はどの道を走ろうとか、途中で温泉に入って行こうとか、走る楽しみがあります。
 
 

はこだて工芸舎の前で佇む堂前さん
 
 
http://old.spaceyui.com/schedule/domae_2023.html

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