2012.10.16:火曜日
茶畑和也 ハートの時間

 

今年3月に個展を開催した小池アミイゴさんについてもいえる様に、茶畑和也さんもご自身の表現と生きていく上での熱意といったものがダイレクトに結びついたイラストレーターです。茶畑和也さんとは20年以上に及ぶお付き合いがありますが、人並みはずれた人々へ向かう愛情の密度が常軌を逸していることにひたすら驚かされ続けております。東京にいると珍しく感じる程の善意の発露は、いつもユーモアといっしょに提供され、決して人々を裏切らないのです。

そんな彼が、3.11と遭遇し、その年の3月28日から始めた事はハートのイラストレーションを福島原発の作業員の方々へ向けて送り続けることでした。ツイッターとフェイスブックを通して送られるハートのメッセージは約1年半一日も休まずに続けられており、展覧会初日には555枚目のハートとなりました。茶畑さんのツイッターのアカウントが@555chabataなのですが、この偶然もすごいナ、と感じています。今回の展覧会では555枚のハートの作品の中のほんの一部ですが、ハートを題材にしただけでこんなにもヴァラエティーに富んだ表現ができるの?と感心させられます。

また、自分を含めて日本の多くの人々が福島の特に子供たちのこと、原発の作業員の方々を常に心のどこかで心配しているのではないでしょうか。思っていても成すべき事がわからず、じれったい気持を抱えながら生活しているのだと思います。

そのような中、@555chabataは、ハートのイラストレーションを、ご夫人のひろみさんは毎日、言葉のメッセージを止まず送り続けておられます。自身には出来ない事をして下さっている茶畑さんご夫妻に対して、感謝の気持でいっぱいです。

 

 

http://old.spaceyui.com/exhibition/chabata.html

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