Meegさんの初めての個展でした。
思い切り良くグラフィカルな作品はエネルギーに溢れ、ギャラリーにいらした皆さんへ、ビタミンパワーを発揮していたように感じます。
鮮やかな色彩と構図とで、ひじょうに力強さを感じる作品ですが、Meegさんの穏やかな佇まいとのバランスから、とても新鮮な意外性を呼び起こされました。
Meegさんのコメントをぜひご覧下さい。
↓
初めまして。meeg(メーグ)です。
イラストを初めて5年目。一つの目標だった個展を開催することが出来ました。
私の中で全てのスタート地点は、偶然にも「南青山」という場所で、憧れだった「スペース・ユイ」さんで初個展が開催が決まった時は、ほんと嬉しかったです。
今回の個展タイトルは「KaraFull」。2020年から人と人が絡むをテーマにし「KARAM」作品を制作しており、初個展でそれをFULLに展示したいと思い、「KaraFull」(カラフル)としました。
絡み合う二人の世界にはストーリーがありますが、それをみなさん、私と違う視点で想像して見てくださったので、いろいろな発見がありました。
もっとこうしたかったなという所は沢山ありましたが、
足を運んでくださった方たちが、今後のアイディアを言ってくれたり、次のやる気に繋がる言葉を残してくれたので、とても励みになりました。
作品を発表するのは、すごく緊張しました。
自分の作品をこの空間で展示して大丈夫なのかと本当にドキドキで不安でいっぱいでした。
しかし実際にお越しいただいた方々から、迫力あって、色が素敵です。作品を見て元気もらいました。
とたくさんの方に言っていただけたので、ホッとしました。
また、SNSやDMを見て来てくださった初めましての方や、通りすがりで立ち寄ってくださった方もいて、とても嬉しかったです。
知らなかった方と自分の絵がきっかけで、知り合うことができるってなんだか不思議感覚でした。
個展ってこんな感覚なんですね。もっと早く知りたかった!と今では思えます。
また、今回初めてアパレルにチャレンジしました。
パタンナーのumiuniさんとコラボレーションして、シャツやパンツ、ミニエコバックなどを制作しました。
直接シャツに描き込んだものや、イラストをプリントした生地を使ったパンツやシャツなど、実際に見ていただけました。
全て一点もので、数は少なかったですが手にとってくれる方が多かったので、自信になりました。
こちらもどうぞ今後楽しみにしてください。
あと、人生初たくさんのお花やお菓子をいただきました。展示期間中は体重が1.5キロ減り、やったー!と思いましたが、
大好きなお菓子をたくさんいただけたので、おそらくリバウンド間違いないですねww。
食べたことのないお菓子や綺麗なお花に包まれて幸せです(笑
1週間片道2時間かけて通うことなんてできないかも〜!っと最初は思いましたが、あっという間の6日間でした。
ほんと早かった。。あれから1週間、また山にこもって愛犬パブロと山の中を走り回る日々です。
そして次回、2024年に同じ「スペース・ユイ」さんでやりますので、もっと進化した作品が発表できるように励んでいきます。
本当にありがとうございました。
http://old.spaceyui.com/schedule/meeg2022.html
はんまけいこさんの個展の季節になると、いつも海の匂いや暖かな風の気配を感じます。素晴らしい環境で暮らすはんまさんにしか描けない作品を、今年も見せて頂きました。人気者のはんまさんの周囲には、いつも笑顔と楽しげな声がたえません。
はんまさんのメッセージをぜひご覧下さい。
↓
「夢の中で」を終えて
はんまけいこ
個展を終えて南の島に戻ってきました。
沖縄本島より南にさらに400kmの石垣島。そこからまた船に乗り換えて30分の小さな島小浜島(こはまじま)です。
東京で生まれ育ち、田舎暮らしの経験もない私が40年前まだインフラがやっと整ったばかり。テレビはかろうじてNHKだけ、ラジオは台湾放送が少し聴こえるそんな不便な島に移り住みました。
雨漏りのする赤瓦の古民家にはうっそうとした広い庭がありましたが、そこには毒蛇ハブや天然記念物の日本最大級のトカゲ、キシノウエトカゲも住みついていました。
夜空は天の川がくっきりと見え、満天の星空を見上げては「プラネタリウムみたいだなあ」渋谷の東急文化会館を思い出す私でした。
夜空を見上げていればオオコウモリがハタハタと音を立てて頭上を飛び去ります。(フルーツバットの種類で手を広げると1メートルほどある大型蝙蝠です)
こんな別世界に移り住んだ私は、なんの考えもなかったので、東京の友人たちはそのうち嫌になって戻ってくるだろうくらいに思っていたようです。
今はヤギを4頭飼い(多い時は10頭いました)保護猫10匹の面倒見ながらちっちゃなカフェを営業し、絵を描き、絵本を書いたりしてこの地にすっかり溶け込んでいます。
そんな生活をつづけながら これからもずっと 絵を描き続けていきます。
http://old.spaceyui.com/schedule/hanmakeiko2022.html
北沢夕芸「次の風が来たら飛ぶ」、無事終了いたしました。北沢夕芸さんの新たな世界観が垣間見える意欲的な作品展でした。常にサービス精神溢れる作品の提示をされる北沢さんですが、さまざまな制約から自由になられて、更に楽しい作品を期待してしまいます。
そんな北沢さんから、コメントを頂きましたので、ご紹介させて頂きます。
↓
心を無にして、身体の力も残らず抜けて・・・蒙昧とした中、空に浮いている。
それは僕じゃない、君だ。
僕は飛べなかったけど、君はきっと飛べる。特別な力があるから。
素敵な形をしているから。美しい色彩で彩られてるから。
できることをやるできないことはやらない・・・はちょっとつまんない。
できないことなのかどうかをいつまでたっても試したい。
そんなころなかの2022年そして2023年に向けての僕です。
北沢夕芸
http://old.spaceyui.com/schedule/kitazawayuuki2022.html
最近京都にアトリエを持たれ、日々作品制作に励まれるオカダミカさんの2年ぶりの個展が開催されました。
変わらぬ見応えのある作品が展示され、オカダミカさん独特の謎めいた世界観を楽しませて頂きました。
オカダさんから最近の心境のメッセージが届けられましたので、ぜひ!
↓
展示を終えて
4月に京都で行なった展示が4箇所でという事もあり、自分のこれまでの活動を振り返ったような気持ちになり、その次の展示にあたる今回の展示は、タイトルを「R・E・S・E ・ T」にしたいと、言葉を先に思いつきました。
「R・E・S・E ・ T」に込めた意味は、
全く新たなものとしてのリセットではなく、もう一度セットし直す、絵に対しても自分に対してもそのような事をしたいと思いました。なので、単語をバラバラにして「R・E・S・E ・ T」です。
以前描いたモチーフを新たに組み替えて見たり、一枚で終わる絵の再セットを繰り返したり、昔描きかけて止まってしまった絵にもう一度向かってみたり。
普通に新しい絵もポッと描いたりしているので、全てがリセットという枠組みには入ってないのですが、制作に対する気持ちとしては、改めて向かうということを意識しました。
学生の時に油絵を描いていた頃、同じモチーフを繰り返し描いていて、そんな気持ちも思い出しました。
近年自分の描きたいものや思っている事は少しずつですが、実験を繰り返しながら見えてきた気がしています。
すこーしずつの変化になっておりますが、末長く見守っていただけたら嬉しいです。
次回もまた見ていただけますように!
オカダミカ
http://old.spaceyui.com/schedule/okadamika2022.html
今年も政岡勢津子さんのエネルギッシュな展示が開催されました。展示作品全体から明るく楽しい雰囲気が流れるように漂っておりました。
昨年35周年記念という展覧会を10年ぶりに開催されましたが、今年もお元気に変わらないクリエイティビティーで作品を制作され、力強い個展が開催されました。
政岡さんの作品は、とてもスピード感があって爽やかな印象ですが、ご自身のモチベーションをスピード感溢れる作品制作のできる状態に持って来るのは、たいへん時間がかかるそうです。
フレッシュな色彩に充ちたコラージュ等は、作品を見る人々へ、作為の見えないナチュラルな感性が心地良く視覚に響くのでは、と感じております。
ますますお元気に、瑞々しい作品を発表し続けて頂きたいです。
setsuko masaoka Exhibition THE GIFT
毎年個展を開催して頂いているシーノ・タカヒデさんが開催をスタートした頃、ケニアに毎年の様に渡航し、現地の方々と交流されておりましたがその後、紛争などの影響もあって、中々アフリカへ行きずらくなりました。
シーノさんには、良い意味でアフリカナイズされたゆったりとした時間の流れが組み込まれていると感じます。そんなシーノさんの素朴なつぶやきが、色々を削ぎ落とした詩のように素敵です。ぜひご覧下さい!
アフリカの
ART
アフリカを旅すると
色々な
ART
に遭遇する
肉屋の壁に描かれた
動物の絵
魚屋の壁に描かれた
popな絵
Bar
に描かれた男と女の絵
木をくりぬいた椅子
家の壁に描かれた
幾何学模様
アフリカの青い空と
赤い大地のコントラストとマッチングして生活の
ARTは
生き生きとしている
鼓動する
ART
❗️
数年間
アフリカに絵を描きに行った
家の壁
近所の
Bar…
学校の壁
絵の出来はともかく
とても気持ち良く絵が描けた
朝
…
太陽の登る頃
草木の乾く音と懐かしい匂いの中
朝食を食べて
絵を描き出す
時々
近所のマサイが訪ねてくる
筆を置き
お茶を飲みながら
少し雑談して
また
絵を描き出す
そして
…
日が沈む頃
絵を描くのを止めて
1日が終わる
夕暮れ
蒼色の空とオレンジ色の境を見上げながら
夜は
観たこともない満天の星空
天の河の周りに槍のように突き刺す流れ星
そんな生活体験を数日
数年間続けてきたのだが
今は
家の中で
人口光の下
レコードの音の中で
絵を描いている
時々
お茶を飲みながら
猫達が相手をしてくれる
たまに
ビールを飲みながら
…
そろそろ
生きている
大きな絵が描きたくなってきた
http://old.spaceyui.com/schedule/shino_takahide_2022.html
昨年のブログにも書きましたが、沢野弓子さんが個展を開催して下さるようになってから既に20年以上の歳月が経ちました。
毎回みなさまが首を長くしてお待ち下さる、という大人気の作家さんです!
墨による絵画表現の巨匠とも言える楠田喜代子さんの個展を開催していた時に楠田さんよりご紹介された沢野さんの、その時の印象が鮮やかに思い出されます。
楠田喜代子さんが、沢野さんのファッションも含む佇まいを、生きたアートですよ!とおっしゃっていた事がずっと心に残っています。
沢野さんは、ずっと抽象作品を描いていらして、ギャラリーでの最初の個展は水彩画やコラージュ作品の展示でした。
年毎に段々と沢野さんの展示作品は、バッグやスカーフといった身に着けるものの作品が増えて参りました。
沢野さんのスーパーな感覚によって造られる人々が身に纏ったり持ったりする品々は、日々を楽しく彩る、何しろクオリティーの高い作品ですから、訪れる人々の視線を捉えて離しません。
どんなに人気があってもどんなに作品が飛ぶように売れても、決して変わらない純粋な沢野さんを、ファンの方々は見逃しません。
善意に溢れる常に陽性で人々をポジティブな空気で包み込む沢野さんの個性は、作品と共に多くの方々に愛されて続けております。
タピストリー、バッグ、ブローチや服飾全般・・・、オリジナリティーに富んだキュートな作品は、人々を明るい方向へと導く力に満ちております。
http://old.spaceyui.com/schedule/sawano_yumiko2022.html
黒田愛里さんの作品を見て、ポジティブな明るい気持ちになられたという声が多く聞こえて参りました。作品の根底に流れる愛里さんの姿勢は、作品をご覧になられる沢山の方々にまっすぐに届けられている様です。
停滞したこの時代の中で作品を通して温かな明るい灯を投じられるとしたら、作家にとっても受け取る側としましても、こんなに素敵なことはありません!
愛里さんのここ数年間の歩みに触れていて、その大きな前進ぶりに驚かされておりましたが、今回の個展での作品を通して、その力量をあらためて感じました。
全体を通して統一感のある鮮やかでありながら優しい色調も、描かれたモチーフの柔らかな輪郭、そして抽象的とも言える画面処理の方法等、オリジナリティあふれる個性が際立っていました。
愛里さんは、イラストレーターとして忙しくなられてからも、ずっとギャラリーの仕事もサポートして下さっていました。今回の個展を機にギャラリーを離れられますが、ずい分と無理をされていたのではないかと思っております。
惜しくも昨年急逝された谷口広樹氏の教え子だった黒田愛里さんですが、谷口氏は亡くなる直前まで愛里さんの作品を見守り続けて下さっていた事を思い出しております。
ギャラリーのスタッフは現在谷口氏の教え子が三名、大きなご縁を感じていますが、そのきっかけとなった愛里さんの成長を、谷口氏は卒業後もずっと案じて下さっておりました。
これからも更に大きく花開こうとしている愛里さん!
さり気なく、決して目立とうとせず綺麗な気配で佇んでいるけれど、実はパワフルな愛里ちゃんを、大勢の方々が応援して下さっている!と感じております。
http://old.spaceyui.com/schedule/kuroda_airi2022.html
卯月俊光さんの、様々な工芸的な技術を駆使して描かれた端正な作品展が開催されました。
自然をモチーフとして丁寧に制作された画面から流れ出る優しいエネルギーは、余人を以っては代えがたい力強い個性をも併せもっておられると感じます。
卯月俊光さんから寄せられたメーセージをどうぞご覧ください。
↓
今回は大きめの作品に取り組んでみました。当たり前のことですが、同じ様な絵柄でも画面が大きくなると色彩の拡がりが増して、受ける印象がだいぶ異なります。
最近は楕円を組み合わせた花のシリーズを多く制作しています。
六つの楕円で出来た一輪の花を基本形とし、それをたくさん組み合わせることによって、色彩が複雑に絡みあいながらも一定の規則性を持ってリズムが既成されます。そこには風が流れ花がゆれる様だったり、美しい音楽が聴こえてきそうです。自然が作り出す造形美
はいつも刺激的で多くの学びがあり、心癒すものがあります。そういうものに強く惹かれる自分も、また自然の一部だということを実感します。
自然と強く結びつきながら生活してきた日本人。これからも工芸的な仕事にこだわりながら、日本的でモダンな美しい世界観を表現していきたいと願っています。 (卯月俊光)
http://old.spaceyui.com/schedule/uduki_toshimitsu2022.html
百瀬恒彦さんの発明した「写画」という言葉と実際の作品とに、だんだんと慣れそして理解できるようになりました。親しみを覚えたと言っても良いでしょうか。
写真という思い込みを一度消し去り、まっさらな視線で作品を見たいと思います。そうすると以前の百瀬さんの作品に対する思いとは違う新しい感覚を発見することができました。
百瀬さんの作品が徐々にそういった写真と絵画の融合に近づいて行ったのか、私自身の見方が変わったのか・・・。
そんな風に考えますと、百瀬さんの技法は、ものすごくオリジナリティ溢れるものと感じます。
具体的なテクニックは伺っても多分わかりませんし、百瀬さんも教えて下さいませんが、雰囲気のある和紙に定着された写真と筆のタッチは、自然に離れ難く結びつき美しい空気感を醸し出しています。写真にリタッチした創作というものとは全然違うのです。
今回はハンガリーを舞台にして、リストの楽曲が聴こえて来そうなロマンティックな作品ばかりが展示されました。
百瀬さんの作品全体から流れるように届けられる「ロマンティック」の中には、人間の普遍的な悲しみや怒り、日々の営みや喜び、そして愛情の物語や苦みなど色々なエッセンスが含まれていて、見応えたっぷりな作品展でした。
http://old.spaceyui.com/schedule/momose_tsunehiko2022.html
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