永松あき子さんは、女性のニュアンスある様々な表情を、繊細に力強く描きます。
彼女の手によって生まれた妖精や森の女神たちは、深い微睡みと覚醒のはざまで、 画面の上を生き生きと息づいています。
永松さんの作品は、ご本人の気さくで自然体のお人柄と対照的に、構築された深い神秘な存在感に溢れており、そのギャップがとても魅力的なのです。
http://old.spaceyui.com/exhibition/nagamatsuakiko_12.html
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松川けんしさんの展覧会は、大人っぽい感性がギュッと詰まった見応えのある催しでした。思わずにやっとさせられてしまう諧謔やちょっぴり苦みも加わったいぶし銀の様な味わい深さは、どこにでも探せる世界ではありません。こういった、人々の「貴重な境地」ともいうべき豊かな世界観をいつまでも大切にできる社会であって欲しい、と、心から願わずにはいられません。
http://old.spaceyui.com/exhibition/matsukawakenshi.html
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高橋キンタローさんとは、いろいろな場面で折にふれお会いする機会があり、氏の運営するタンバリンギャラリーは、永井宏さんたちと立ち上げる頃からの活動に触れておりましたが、キンタローさんの作品展は、初めて開催させていただきました。
ご自身の個性のように抑えの効いた画面上のさらっとした空気感が、今、とても心地よく感じられます。求心力のあるキンタローさんの周りには、いつも人々が賑わい、既にベテランの域である作品は、風情あるエネルギーを放射していました。
http://old.spaceyui.com/exhibition/kintaro.html
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想像上のマシーンとイラストレーションという組み合わせの、楽しく、脳みそを刺激する展覧会でした。山口マサルさんの脳内はどうなっているのでしょう?と不思議なくらい、イマジネーション豊かな縦横無尽な表現に圧倒されます。氏の底抜けに明るく愛情いっぱいの性格を反映した作品のちからが心を明るく照らす様です。
実際に素材が金属の小さなマシーンと紙製のエンゼルたち・・・。絶妙な組合わせが、芸術的です!マンガで、芸術で、イラストなのだー。印象深く心に残ります。
http://old.spaceyui.com/exhibition/yamaguchi_12.html
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堂前守人さんは函館で活動する陶芸作家の方で、今回は2度目の展覧会でしたが、早くも東京のファンを獲得しつつあります。土を捏ねて形をつくり、絵を描いて完成させる丁寧な美しい仕事は、見事な完成度で、見る者に迫る力があります。花の色がテーブルに映えて、ふわっと楽しい気分が生まれます。備前など、無地の器といっしょに使っても素敵です。使う程にパワーを感じさせられる器です。
http://old.spaceyui.com/exhibition/domae12.html
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ブリキや陶等の素材も用いて、フレッシュなイラストレーション表現が大人気のあずみ虫さん。個展開催時には、驚く程多くの方々がギャラリーを訪れて下さいました。新しさと郷愁を誘う感覚のハーモニーが魅力的なあずみ虫さんの作品が、幅広い年齢層のファンを獲得している事も納得できます。あずみ虫さんご自身のキャラクターも相俟って、強く人々の心をとらえます。
http://old.spaceyui.com/exhibition/azumimushi.html
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デザイナーとイラストレーターの関係は、自身の知る例外的な多数のデザイナーの方に対しては失礼な言い草なのだが、現在の官僚と政治家の関係によく似ている、と思う。
前者は、本来的な生命律動のエネルギーをより良く伝える仕事が重要。でも、現在のイラストレーターや政治家は主体性を失って、前者のリードに沿い、社会経済の流れの中で都合良くスムースに流れるエネルギーを要求される事に答える事が仕事になっていると感じる。
本来対等でなければならず、むしろ逆転してもよい立場であると思うが、システムとして良く流れない。絵を描く等表現が仕事の人間や、社会のためにダイレクトに動こうとする人間が、強く、自立してそれらの人々が放つエネルギー、また実質的な仕事を社会にあまねく流通させて行く、というのが、デザイナー、官僚等の仕事なのではないか?
また、優れたAD、官僚等は、そのように、作家または政治家等に”志”を指し示し、導いて行く事が使命の職業と思う。
資本経済のもとでは、ソフト、ハード共、需要供給という言葉に沿った、社会通念から考えられた仕事の伝達経路があるけれども、「本来的な表現」という観点から見たら、あらゆる猥雑なもの、利便性を超えた「真実味のある何か」が理解されてしかるべきだろう。
私たちは、今、特にそのような感覚に鋭敏にならなくてはいけないと思う。
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天野智也 備前 作陶展
天野智也さんの五回目の備前作陶展でした。ご自分で造設した大きな登り窯で焼成された作品の出来上がりが毎年待たれます。窯の内部での位置や置き方によって焼き色や模様も異なる作品のについて、天野さんから教えて頂き段々にわかる様になって参りました。古典的技法の備前ですが、天野さんの作品は現代のインテリア空間にスッとなじむシンプルな作風です。経験を積む事で作品がどんどん磨かれて行く天野さんを皆様も見守り理解して下さっている事が、作家にとり更なる飛躍へと続く何よりの励ましとなることでしょう。
http://old.spaceyui.com/exhibition/amano_12.html
田代卓 事務所展「with koggy」
田代卓事務所で飼育していて、皆に愛されていたコギー犬(名前もコギイ君)をモチーフにした展覧会。昨年2011年の6月に亡くなったコギイ君を偲んで、田代卓事務所のYuzukoさん、佐原苑子さん、福田さかえさん、そして田代卓さんが、作品の腕をふるいました。気だてが良く人気者のコギイ君が、愛情の込められた端正でグラフィカルな可愛らしさいっぱいに表現されました。また、この展覧会の売上げは、田代卓事務所より、東日本大震災で被災した動物たちの救護・支援のためにNPO法人アニマルフュージ関西に、全額寄付されます!
http://old.spaceyui.com/exhibition/koggy-channel.html
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エヴァーソン朋子「花と人々」
デザイナーとしての背景と、生来備わるアートな感覚との配合が良いバランスで表された作品が、ふんわりと心地よい印象を呼び起こします。また、ある作品からは強いエネルギーの発露に、意外な驚きを感じさせられます。ひじょうに現代的なセンスに溢れながら、そのことさえも忘れさせるインティメートな力を内包しているエヴァーソン朋子さんの作品、これからの飛翔が楽しみです。
また、陶芸の小品も、独特な個性的な造型の力が光り、多くの人々の支持を得ています。
http://old.spaceyui.com/exhibition/everson_12.html
出口はつえ「Tea and Quilt Collage」
出口はつえさんのファブリックは、ひたすら明るく、華やかで、楽しさにあふれていますが、実力と経験に裏打ちされたパワーがあるからこそ、と思います。
元々キルトの作家さんでしたが、手作業からコンピューターミシンでの制作へと替わった時から、出口さんご自身に、技術的な変化と共に、自由とスピードをもたらしました。絵の具と筆で絵を描く様に、糸と布で作品を描きます。その作品は、抽象と具象が素敵に融合した、完成度の高いものです。
http://old.spaceyui.com/exhibition/deguchi_12.html
安西水丸+和田誠「AD-LIB 5」
お二人のコラボレーション展、知らないうちに今年、10回目を迎えておりました。変わらぬ人気の展覧会には、本当に驚かされます。
毎年、水丸さんも和田さんも、搬入の日に作品を半分ずつ持って来られ、額装作業をスタッフと皆で行うのが恒例となっております。その時、お兄さんと弟がちょっと照れながら遊んでいるようなお二人の楽しそうな様子を、皆様にお見せしたいです。
イラストレーションの世界では、並ぶ人のないキャリアと人気のお二人ですが、底に感じられるピュアな感覚は、本当に尊敬に値する方々です。
http://old.spaceyui.com/exhibition/wadamaru_12-2.html
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ようやく、画廊のオンラインショップを立ち上げる事ができました。先生が愛知県在住なので、スカイプでやりとりしながら皆で、フーフー言いながら作っていきました。表紙の写真もあれやこれやと、取り直したり、修正したりと、随分と時間がかかってしまいましたが、きれいなページができたかな、とフーッと胸をなでおろしております。普段の仕事をしながらですので、思いのほか仕事がはかどらなくて、途中、焦りを感じましたが、取りあえず、納得のいくサイトができたと思います。画廊では、応援していきたい作家さんばかりですので、作品をご紹介できることが、ひじょうに嬉しく励みに感じております。
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