下川路博美さんの一版多色刷りの美しい銅版画展が開催されました。作品から立ち上る匂やかな香り高い植物や小さな動物、卓上の小さなオブジェ等の作品モチーフの可愛らしさや楽しい午後のひとときの幸福な感覚を楽しむ事ができました。ルネ・ラリックやガレを彷彿とさせる下川路さんの手によって造型された香水瓶に、それらのモチーフが装填された様子には、オリジナルなスタイルが感じられました。エッチングの手法の他にアクアチント等の技法を駆使した作品は、画面にニュアンスある表情と奥行きを感じさせる完成度の高いものでした。
http://old.spaceyui.com/schedule/shimokawaji_13.html
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立川一美さんの作品は、刺繍糸や毛糸などで刺した糸と布の作品ですが、手芸の枠を超えたミニマリズム的表現を感じます。
ご本人は多くを語りませんが、ひとつひとつの作品がさり気なくしかも雄弁に作品の持つエネルギーを伝えます。
作品の前で立ち止まらせる力量を多くの人々が感じ取られていた様に思います。これからどのような作品を展開されるのか、興味が尽きません。
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個展を毎年開催するというのは、色々な意味でエネルギーを必要とすることです。そのプロセスの中で変化し、成長しながら進化していく、ということは至難の業と思われます。田村愛さんの展覧会は、作家自身の透明感溢れる作風というテイストは失われる事なく、今年は更にダイナミックにそして色彩も鮮やかに力量が充実しました。ファブリックのシルクスクリーン作品を作成しはじめてから、より自由に、色彩も明るくなられた様です。
田村愛さんの作品に囲まれると、作品から伝わるものから気持ちがリフトアップされるかに感じます。何人もの方々から同じ感想を頂き、作家にとっても力になりました。
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私は、現在の立場として、むしろ英語でこの様な思いを書きたいと思っておりましたが、語彙の豊かさも英語の能力にも欠ける自分には不可能、と諦めかけていた時に出会った文章があります。人智を超えるかに思われる感受性を以てこの世界に存在する様々な美しいものを紹介して下さるfbでのお友だち、舞踏家の町田宗昭さんの文章を皆様に読んで頂けましたら嬉しいです!
今回、2020東京オリンピックが決まりました。
しかし、日本人としてという以前に、資本家と結託した政治的な超国家経済システムと多国籍企業の論理にまどわされない、エコロジカルな基盤とコンセプトをもったコスモポリタニズムの視点からの発言や政治的な姿勢で判断をしてほしかったとの思いがあります。
そのうえで、東洋でオリンピックを現在の東京で行なうことに対しての意味と意義についてもっと掘り下げる必要があるとぼくは感じます。
また、それは個々人がそれぞれの立場と生き方をもって、為さねばならないのだと、ぼくは思います。常に国家やコミュニティに対して、もしくはシステムや社会的な常識に依存せず、地球規模で考え地域規模で行為する必要が問われているのではないでしょうか。
This time, 2020 Tokyo Olympics was decided.
However, previously referred to as a Japanese, do not be fooled by the logic of multinational corporations and transnational economic political system that is in collusion with the capitalists, and political remarks from the perspective of cosmopolitanism with a concept and infrastructure ecological There is I think that with wanted a judge attitude basis.
Moreover, I feel there is a need to delve more on the significance and meaning of to be carried out at the current Tokyo Olympics in the East.
In addition, individuals with a way of life and their respective positions, and he must be made to it, I think. Necessary to the community and state, or it does not depend on common sense and social system always, to act at regional scale to think on a global scale I think this is one of being questioned.
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今回の山口マサルさんの作品展では、ギャラリーから陶器のリクエストを致しました。いつもの明るい色調のイラストレーションとは異なる作風が、始めて見る方々を驚かせたようでした。元の形から山口さんのデザインから作られた器は、イラストレーションの楽しさといっしょに古典的な風格さえ感じられます。あっと言う間に皆さんの手に渡って行きました!
壁に掛けた作品は、山口さんがウィローの様式を自分スタイルに自由にデザインした皿の見所満載のイラストレーションが、見応えのあるものでした。次回の展覧会には、実際にウィーロー柄の陶器が出来上がるかも知れません!明るく、皆さんにあまねく優しい山口マサルさんの周囲にはいつも笑いが絶えません。
山口マサル氏と来訪された久里洋二氏といっしょに。
http://old.spaceyui.com/schedule/yamaguchi_13.html
2011年、震災直後の6月に第一回目のFlowerDrops展を開催致しました。展覧会では、視覚に訴える作品と共にギャラリーのもうひとつの特色であるアロマテラピーの持ち味を生かそうと、その名称であるYUI DROPSの中からDROPSという単語を、タイトルの引用へと試みました。
このFlower Drops vol.1では、大きな災害により様々な形で疲弊した人々の心を緩める様な作品の方向性といっしょに、柔らかな香りとともに美味しい飲み物の提供もする、といった人間の五感の全てを意識しました。音楽もその時期にふさわしいと感じる音を選んだりと、ひたすら訪れる方々に心地よい気分になって頂く事を目的と致しましたが、それらの意図を皆様方に汲み取って頂けたように思いました。
今回のFlower Drops vol.2は、それから2年ぶりの開催となりましたが、vol.1の時と同じ様に、真夏の花の香り漂う作品と共に、何か来廊下さる方々と分かち合うことのできるテーマはないものかと、皆で相談致しました。
皆で考えた結果、作品の発表と同時に、オープニングには天使、最終日には悪魔の扮装をしながら「すなっく唯」を開催する事など、楽しいイベントのアイデアが次々と生まれました。そしてアイデアだけで終る事なく、6人+1人の素晴らしい実行力により、来廊下さった方々も、そして実は出品者本人たちが一番!楽しむことができました。
オープニングの日には、皆、思い思いの天使達が揃いましたが、自らをバロックの天使に模し演じた澤奈緒さんが人気をさらいました。フラアンジェリコの様な天使の完成度の高さには実際皆が圧倒され、同時に誰も知らなかったひとつの才能と彼女の可能性とをインプットされてしまいました!
また、「すなっく」というのは、20代、30代の方にとっては既に昭和の文化財の様な存在なのでしょう、若き出品者たちは、一日だけの「すなっく」実現に向けて眼の色を変え、作品作成と同じくらい若しくはそれ以上の力量を見せました!
時空間を超える哀愁漂うパンフレットを作成した須川まきこさん。海外からのファンも多い、彼女の普段の作品からは想像もできないものでしたが、キュートな遊び心は共通するものでした。
すなっくのメニューを作ってくれたエヴァーソン朋子さん。グラフィックデザイナーとしての才能もある彼女は、この展覧会のむずかしいDMのデザインも担当、各々の作品をきれいにまとめました。
コストパフォーマンス、客の流れを考え、生ビールのサーバーや重たいガスボンベ迄準備し、またジャストフィットの照明器具もあつらえる等、オカダミカさんの本業とは別分野での素晴らしい才能と実行力には誰もが驚かされました。繊細な作品からは想像できない逞しいミカさんを発見しました!
元気溌剌、皆の妹のような竹井千佳さんは、彼女の作品そのままの可愛らしくパワフルな存在感で、 現場の空気を活気づけ、(軽い)熱中症にも打ち勝ってがんばって下さいました。
また、この企画展のきっかけとなったのは、天然無敵の優雅さで、おっとりと皆を包み込む一番のお姉さん役、石橋優美子さんの個展からであり、陰に表にご協力を頂きました。
最後に、すなっくのママ役でしたが実は一番年令の若い葉月ちゃんは、天性のピュアなバンプぶりと、相反するかの様なリーダーシップが見事なものでした。葉月さんは、tokoneというブランドを立ち上げ、オカダミカさんや須川まきこさん等多くのアーティストによる斬新なデザインのタイツを創っている方ですが、彼女個人のエネルギーも、貴重なものに思われます。注目株の彼女は最終日に雑誌「アエラ」の取材を受けて、出品者全員と共に掲載される予定です。
一見楽しそうな、今になると何の苦労もなかったかの様に通り過ぎた展覧会の行事でしたが、実行するにはかなりの知力、体力、表現力等、総合的なエネルギーが必要であって、彼らのバランスのとれた能力の高さには、本当に驚かされました!
これらの事は、単に楽しかったイベントとして終ってしまうのではなく、壁面を飾る作品のパワーと同様に人々にエールを送り、楽しい気分を誘う、おもてなしの心に満ちた、人々の気持ちに沿った表現であったと思います。
皆さんの前に唐突に出現した一夜限りの「すなっく唯」、そしてこの展覧会そのものが、出品者と画廊を訪れる方々とのコラボレーションでした。
この楽しい雰囲気を分かち合う事ができた記憶をたいせつなひとつの作品の様に感じます。この空気感を繋げて、また新たな形で進んで行く事ができる様な気がいたします。
http://old.spaceyui.com/schedule/flower_13.html
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online shopに載っているため、草間彌生さんの作品を販売する機会がありましたが、さすがに草間さん!!実際の草間作品の魅力とは別の、熾烈なビジネスの世界に触れるというたいへんな経験をさせて頂きました。もっとも自分の場合、大きな価格が動きますが実際の利益は小さく、労力は大きいというビジネス世界の劣等生ぶりを発揮してしまいましたが・・・。今、草間彌生さんの作品は、色々な意味で最も注目されていると言えるでしょう!そのため、人気の草間作品は、業者間でも驚く程のプライスで取引きされ、ほとんど奪い合いの様な実情を実感致しました。
そしてつくづく感じた事、私はこういうビジネスに向いていないナ、という事。駆け引きのビジネスや関係というのはエネルギーが長続きしません。このような仕事にもドンと腹が据わり、疲れずに日々の仕事も何気なくこなせる人にはとてもなれそうもありません。ちょっと悔しいですが、仕方ないですよネ!
そして、今週のシーノ・タカヒデさんの作品展。日々の生活に根付いた気持ち良さに溢れています。バイヤーの方もコレクターの方も、投機的な目的や名声ではなく、心を開いて、諸先生方の後に続く作家たちの心地よいエネルギーを感じ取って頂きたいものです!!
毎年、秋に開催するシーノさんの個展を今回は夏に開催です。
いつも心にアフリカを抱いているシーノさんの作品の中に、自然や生き物への愛着や慈しみを、絵筆を取って描かずにいられない絵描き魂を感じます。
http://old.spaceyui.com/schedule/shiino_13.html
先週は甲斐荘暁子さん、先々週は堂前守人さんの展覧会が開催されました。
元々、鉄を素材として作品を制作する作家の甲斐荘さんですが、今回は平面作品を中心に発表されました。甲斐荘さんのペインティング作品は、色彩感覚の同時代感覚の表象といったセンスの良さに溢れ、画廊の窓越しに絵を見る、道行く人々の感心も強く引きました。 キャンバスの上で奏でられるビビッドな色彩の響宴は、眼に訴えかける皮膚触感的な魅力も加味され、心を打つパワーを持ちます。鮮やかな色彩を駆使しながらも空や大地や生き物たち、自然界へと溶け込んでいくかの様な描法は、皆が分かち合える感覚です。
パネルにペインティングした大きめの作品のフレームはご自身が鉄で制作したものでした。
http://old.spaceyui.com/schedule/kainosyou_13.html
甲斐荘暁子ホームページ
堂前さんの陶器に食べ物を載せると、ぱーっとテーブルが華やぎます。自然の色に溶け込む素材感にはオリジナリティーが溢れ、花模様と幾何学模様との連続柄は、現代的な感覚も楽しみながら穏やかな時間の流れを感じることができます。
函館からいらっしゃっている堂前守人さんは、物静かな佇まいの方です。優しく温かな陶器たちは、作られる方の個性を映していて、堂前さんにお会いすると納得の作品ばかりなのです。
そして金箔、銀箔、そしてもうひとつの素材を混合させた堂前さんオリジナルの、独特の光る塗料は、どこにも見られない魅力的な風合いの作品を作り上げます。
http://old.spaceyui.com/schedule/doumae_13.html
堂前守人ホームページ
ブリキを鋏で切ってペインティングする、という独特のスタイルから生み出されるあずみ虫さんの動物や樹や草花、船や風景などといった画材から成る作品は、人々の心を捉えて離さない力がある様です。
作品の素材から生じるカッティングのスタイルやテクスチュアーの持つ魅力が、作家の温かな眼差しと鋭敏な時代感覚とにより、更に増幅されるかに感じられます。
既に新しい題材に向かって作品の展望を語って下さるあずみ虫さんの次回の発表も、期待せずにいられません。
http://old.spaceyui.com/schedule/azumimushi_13.html
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天野智也さんの備前焼の個展は、今年で6年目となりました。作品のクオリティーはもち論ですが、天野さんご自身の誠実な人柄からも、ギャラリーでの人気もどんどん高まって参りました。
天野さんが、地元の備前から持って来られる絣茅や蔓草や小さな実をつけた木などの沢山の植物も、天野さんの手によって自作の素敵な花器に生けられ、素敵な空間を形作ります。とても自己流とは思えない腕前の生け花も、作品の展示の効果をいちだんとアップさせている様に思います。
大地からとって来られる素材としての土を素材とし、素朴にシンプルに創りあげられた天野さんの作品は、生活空間に優しく溶け込んで、さり気ない自然体な豊かさを感じさせられます。
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