昨年、一保堂のイラストレーションと、一保堂のお茶を用いての期間限定カフェを開き、誠に美味しい抹茶とほうじ茶で皆さんに感動を味わって頂いたくまざわのりこさんの展覧会は、今も記憶に残ります。そんなくまざわさんと、カフェやカフェを舞台に繰り広げられるストーリーをテーマに作品作りを続け、グッズの制作も手掛け好評のNomii Rabbitさんの二人展が開催されました。
今回は、四季を意識した平面作品をNomiiさんが制作し、四季折々の花々や植物をモチーフにくまざわさんがブローチを創りました。
Nomiiさんは、独自の味わいある三コママンガの作品も展示し、スタイルを確立しました。また、手作り絵本の中のNomiiさんの可愛いけれど少しブラックな表現も独特で定評があり人気です。
また、くまざわのりこさんの清楚なブローチは、柔らかな皮革からできていて、繊細な感性と技術の裏打ちがプロフェッショナルな仕事ぶりでした。
また、この会期に開催されたNomiiさんのコーヒーとくまざわさんの抹茶&ほうじ茶のカフェも大好評でした。
http://old.spaceyui.com/schedule/nomiirabbit_kumazawa_14.html
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「2014 SPRING 陶とメタル ー 大地の仲間たち ー 」は、三名の方の工芸作品の展覧会でした。
長野県の長井一馬さんは、ツイッターがきっかけとなり、独特な作風に魅了されてお付き合いがはじまった方で、今回は三回目の出品となります。原始宗教の持つ呪術的なイメージとキャラクターの可愛らしさの融合が何ともユニークな作品は、画廊でもすっかり人気者です。
兵庫県の奥村絵美さんは、懇意にして頂いている関西のギャラリーの方からのご紹介で個展を開催なさった方ですが、若い女性らしい優しさとプロダクトデザイン的なクールな感性が併存、独自のスタイルを築いております。
また、鳥取県からのすえむねともひこさんは、沖縄の大学で陶芸を勉強された所為か、大らかな海の色や沖縄の伝統を現在に生かした作品を創りあげ、普段使いの陶器とともに、ダイナミックなオブジェを展示しました。すえむねさんの陶芸は、普段の食器はデリケイトに使いやすく、また、逆に土の荒々しさを残した作品もあり、と、魅力的です。
http://old.spaceyui.com/schedule/2014spring.html
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昨日は建築家であり、YUI GARDENのオーナー(?)横河健氏の日大理工学部建築科の最終講義を受講して参りました。大きな講堂で数百人の人々が横河さんの講義に聞き入りました。
学生や高名な建築家の方々に混じって、私にとっては横河教授の最初で最後の授業を受けたわけです。率直に言うと、面白かった!学生に人気があるのが想像できます。だって学生より無邪気なんだもの・・。日大建築科の学生は、明快な優れた師を持てて幸せだったと思います。惜しまれますネ!
横河さんの講義は話し言葉で、むずかしい言葉や専門用語がほとんど出て来ません。横河さんとは長いお付き合いで、彼の実際の建築物を通して美意識の高さは実感していましたが、建築や美術について改まって話をしたことがなく、今日の講義を実はとても楽しみにしていました。
彼が今迄に創ってきた、システマティックなプロダクトの精神も入った楽しい建築物や、周辺の樹々やランドスケープを取り入れた瀟洒な個人住宅、公共施設等を見ると、この人の空間構築力の実力をもう少しこの国が生かす事ができたら視覚や触覚的な体感を通して人の意識も快いものになったのではないかと感じさせられました。
実際の仕事上では、官民の官の部分との関係がずいぶんたいへんな様子を伺い、いろいろなことが見えて来ました。建築の入札では建築物には関係なく一番設計料が安い所に発注される仕組や、大手ゼネコンの人間の感性無視の一律な建物設計等、やっぱり、と考えさせられる事も多々。
また、緑地を含む公共の土地を、建築を含むランドスケープとしての考え方がないため、建物は建物、緑地は緑地、という視点になってしまうという事等を聞き、目から鱗の感がありました。
そのような観点からも、YUI GARDENのある仲町台の横河設計工房(THE TERRACE)を建てる事は、横河さんの姿勢そのものであったし、そのために官の部分とのご苦労も聞き、何故あのスペースがあれほど人のこころを打つ特別な感慨のある空間であるのか、ということに思いが及びました。
また、神宮外苑の周辺は日本ではめずらしくよく考えられた都市景観であり皆に愛されているこの場所の新たな国立競技場計画を同業の立場からも私たち同様に、ひじょうに憂えて反対の活動をしております。
美術的な側面からのパワーのみならず、建築学会賞をとった岡山のグラスハウスの設計ディテイル等を伺うと建築の構造方面にもアイデアの閃きを感じました。そんな横河健さんの最終講義が聴けて本当に良かったと思います。あっという間の二時間でした。
そしてお話が終った後に、一曲唄おうかな、と、ギターを弾きながら、ものすごくよく通る声で「エーデルワイス」を唄いました。あ、ブルーのサングラスもかけました!
学生時代と全く変わっていませんでした。実は私たちは日大芸術学部で私が一年先輩でしたが横河クンは留学しているため年令は一緒です。ここは強調!!
インターナショナルな活躍を続け、多くの意義深い仕事をこなしながら、あれだけイノセントな横河クンは偉いな、と思い返した一日でした。
一昨日の夜遅くに、待っていたブログ・・・YUI GARDENで個展開催中のアミイゴさんから「ボクが絵を描いてきた中でこれ以上のことは無い」ということ丁寧に綴ってみますので、お楽しみに~!というメールが届いていたので、一体何が起きてどんなことが書かれているのだろうかと心待ちにしながら、自分でも画廊のブログを書いていました。小林マキさんの展覧会のこと、日々のつれづれのこと、そして最後の数行にYUI GARDENに作品を見に訪れた方々の中に素敵な化学反応が起って下さるとよいナ・・・と、心からの自分の願いを書き終わった時にアミイゴさんのブログが届きました。
その日、YUI GARDENでアミイゴさんの作品「わすれな草」を美しい佇まいの女性が購入されました。
その方にアミイゴさんがその絵に込めた思い、常日頃からアミイゴさんが敬愛の念を持っていた2011年の春に人々への愛をたくさん残したまま旅立ってしまった美術家の永井宏さんへ捧げた作品であった事を伝えた所、その女性がその方もしかしたら知っている方かもしれないと、葉山で永井さんの最後の治療を担当していた医師であったことを告げられたそうです。
永井宏さんは優れた文筆家、音楽家でもあり、アミイゴさんのみならず、数えきれない若い方々に慕われ影響を与え続けていた海辺の吟遊詩人のような人で、SPACEYUIでは毎年夏の風物詩の様に永井さんの個展を開催させて頂いておりました。
2011年3.11の震災後すぐに亡くなられた永井さんを悼む作品「わすれな草」のことは、2012年のアミイゴさんの個展の時にそっと教えて頂き、ずっと心に残っておりました。
このいくつもの符号が重なって生まれた奇跡は、決して偶然とは言いきれないものなのかも知れません。
複数のアーティスト等のエネルギーが結び合い、横河健さんの創り上げた仲町台の理想郷の中で起った出来事です。
ひたひたと後退へと向かうこの時代のさなかでの、これからの新しい出発に向けて届けられたメッセージなのかも知れません。
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ドイツ滞在中の小林マキさんから、初めてのメールを頂いたのは、一年程前の事でした。メールで届けられる、小林さんの視線で切り取られたヨーロッパの人々の暮らしぶりや街並のイラストレーションが、とても新鮮に感じられるのと同時に、たいへんな完成度である事に感じ入りました。
小林さんの作品の中には、昭和初期の日本のイラストレーション的な懐かしいテイストを感じさせるものや、ペインティングやコラージュの様々な技法で表現されたもの等、多岐にわたるバリエーションの作風がありますが、作品のスタイルが変わっても、全ての作品が矛盾なく小林マキさんのものだと納得させられるのは、相当の力量なのだと思います。
また、インターナショナルな感性に育まれた作品の中に、日本画的な画面処理のスタイルが感じられる事も大きな魅力のひとつと思います。
ドイツからの帰国後、初めてお会いした小林マキさんは、端正な女性らしい優雅さが印象的な方でしたが、その後お会いする度に印象を塗り替えられて行きました。
スケートが得意だったりサッカーのクラブに入っていると聞くだけでも驚かされるのに、サッカーの試合では世田谷区代表で優勝して新聞に出た事等を伺うと、小林さんの外見との落差に楽しい衝撃が走ります。
優雅さと自然体がMIXして、小林さん自体がご自身の作品の様に未来が楽しみな方です!
http://old.spaceyui.com/schedule/kobayashimaki_14.html
スケートといえば、日本のフィギュアスケートの選手達、今花ざかりですね!ソチ冬期オリンピックでは、選手達の演技に真夜中に何度も緊張させられて、泣いたり笑ったりと忙しかったです。
画廊のお客様で、元フィギュアスケートの選手で、町田樹選手の振付けとコーチをしていた方がいらっしゃいます。エキジビションで好評だったあのエアギターのふりつけをした方です。
町田選手が19才の時に、大きなメガネもマフラーもお揃いで練習に励んだのだそうです。
私のマッサージの先生なのですが、身体構造や反応をとても良く勉強されていて、彼女の所にいくととても調子が良くなるのです。マッサージのお仕事と共に、深くこころの問題を抱える子どものカウンセリングもされている方です。
YUI GARDENのオープニングの日に彼女が駆けつけてくれた時、何故かとても嬉しかった事を思い出します。最もつらい状況にある人々に向ける彼女の勇気と眼差しがとてもまぶしく感じられるのだと思います。
YUI GARDENがスタートしてから一ヶ月と少し経ちます。オープンを記念しての大勢での展覧会の後、いくつかの個展を開催しておりますが、毎日仲町台の様子が気になって困ります。
グループ展の時にはそれほど感じなかったのですが、個展は何故かとても気にかかってしまいます。
YUI GARDENが始まる前に、スタッフの方に、自分の口から無意識に出た言葉を今思い出しております。ひとつひとつの展覧会をとてもたいせつに思っているので、その事を本当に理解して開催して頂きたい、と繰り返し訴える自分がおりました。
普段は冷静に仕事として対峙しているつもりでおりますが、いざ、青山から離れた場所で少しかたちを変えた展覧会を開催する、という事に直面すると、不思議なジェラシーの様な感情が芽生えるのです。たいせつにしていた何かを持って行かれる様な感覚・・・。
普段は建築家であったり、Shop Bの担当だった方にとって、初めての画廊というお仕事を、とても丁寧に真摯な姿勢で取り組んで下さっていただき、安心してお任せできております。とても信頼できる方々です。
都会のエアポケットの様なこの美しい空間で、作品を見に来られる方々の中に素敵な化学反応が起って下さるとよいナ、と思っております。
今、このブログを更新しようとしていたら、YUI GARDENで奇跡のような出来事がありました!2011年の春に亡くなられた永井宏さんに捧げます。
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2012年3月の個展開催以来、2年ぶりの小池アミイゴさんの個展が大好評のうちに終了致しました。 何十年ぶりの大雪に見舞われる、というアクシデントがあっても全く客足が途絶える事がなく、会期中も驚異的な数のお客様がギャラリーを訪れました。
2012年に引き続き2014年の個展でも、東日本だけでなく日本の各地の風景や、身近な花等を人々との共感をもって描きました。
アミイゴさんの場合、旅したり人と語ったりする行動と創作活動とが一体化していて、ほとんど同時に示されているようなスピード感があります。何かを伝えるため、立ち止まって思考してから行動に移すのではないのです。 そしてそれらは既に彼自身の血肉となり、意識せず為されている事に思いを馳せます。
サクリファイスにしてはいけない土地、全力で守らなくてはいけない土地を、見つめ続けます。アミイゴさんにとってのその土地は、東日本であると同時に日本の全部であり、地上の全てでもあるのだと思います。
存在の不思議さや意義を問い、自分の心身を育み、人々に力を与え得る創造性を鍛えること、そして作品を提示する事によって、再び人々からエネルギーを得られること、全てが円環を成し繋がっている、と、アミイゴさんを見ていると感じます。
いつまでも「ライ麦畑でつかまえて」のホールデン少年と重なってしまうアミイゴさんなのですが、彼にしかできない活動を通して指し示されるものを見つめていきたいです。
http://old.spaceyui.com/schedule/koike-amigo_14.html
SPACEYUI hp
http://www.yakuin-records.com/amigos/
小池アミイゴ ブログ
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菴連也クンの展覧会は、ロサンゼルス在住の友人伊藤雄三氏の意志で開催される事になりました。
20代の初めの頃、ミラノの建築事務所の建築家やプロダクトデザイナーの元で、見習いの様な仕事をしていた頃、伊藤氏はフィレンツェで美術全域の勉強をしていて、その頃からの心優しい信頼のおける友人です。そんな伊藤氏が遠くロサンゼルスから連也クンが出演するTVを見て、ぜひ展覧会を企画したいとの申し出がありました。伊藤氏はオードリーカワサキを画廊での個展を通じ日本に初紹介したアートディレクターでもあります。
私はTVを見ておらず、子供の絵に特別な興味があった訳ではありませんが、伊藤氏の見識を信頼していたため、この展覧会の実現に協力させて頂くことになりました。
伊藤さんや福井のテレビ局の方等のこれ迄の反応から、どれだけ連也クンが愛されるキャラクターなのか、ということは想像しておりましたが、お会いしてみると想像を遥かに超えていて、自分やスタッフをはじめ、オープニングに来られた方々の心を一瞬でわしづかみにされてしまいました!初日は、連也クンとご両親、妹の依愛ちゃんと、菴家の皆様が福井からお出かけ下さいました。
ふっくらとした無邪気な連也クンの笑顔と眼差しから、わたしたちに慈愛が届けられるかの様でした。激しい痛みを抑えるため飲み続けていたステロイド剤のために身長は89cmしかありません。連也クンの小さな手から生み出される楽しげな素直な絵は、子供の頃のワクワクドキドキの感情を思い出させ、更に色彩、画面の構成もプロフェッショナル顔負けな程完成度が高い事に驚かされるのでした。
活躍中のアートディレクターや、高名なアニメーション作家の方等、第一線で活躍中のいわば美術のプロフェッショナルの方々が彼の才能を認め、こよなく愛情を注いで下さっている事、そして連也クンの作品に楽しい音楽を作って下さった音楽家の方がおられる事なども、特筆すべきことと思っております。
また、お母様をはじめ素敵に賢明なご家族の方々の愛情の力が、連也クンを含めて、皆が共有することのできるコミュニケーションの輪を創られている事は述べる迄もありません。
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「of the shape looks」 見るもの触れるもの、体験すること、
記憶の断片を切り取るように描いています。
そしてその断片を重ね合わせることでもうひとつの記憶の風景が生まれます。ーー
以上は、高橋キンタローさんの作品についての説明ですが、とても素敵なコメントと思います。
体験の記憶を切り取る様に描く、という純化させていく行為は、数学の微分積分の微分化を感じさせ、またその断片を重ね合わせてもうひとつの記憶の風景が生まれる、という積分にも似た営為は、純化させたものを再び構築し直し、普遍的な新たな景色を創る!という志を感じます。上記の、キンタローさんから頂いたプレスリリース用の文章がとても気になり、心にひっかかっていて、ゆっくり読み直したらその言葉が如何に雄弁にキンタローさんの作品について語っていたかを理解できて、感動しました。
キャンバスに、思い切りの良い線とモノトーンの色彩で描かれた動物や植物、建物や乗り物などのモチーフが、存在感を持って語りかけて来る感覚を、グラフィカルにシンプルな快さとともに味わう事ができました。
次の作品を見てみたい、と思わずにはいられません。
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2014年最初の展覧会は、山田博之さんに開催して頂きました。インド神話の絵本の完成までの様子がフェイスブックやツイッターから日々流れて来るのを拝見し、山田さんの作品の力に圧倒され、展覧会開催をお願い致しました。
山田さんは、今まで出会った事のないタイプの作家さんで、彼のユニークな個性には驚かされ、目を見開かされる思いでした!
とても正直な方で、思った事を真っすぐにお話しされ、イラストレーションの仕事の営業戦略的な事等も地にしっかり足がついた態度で臨んでおられる事と、作品の、あたかも地上を少し離れたところとリンクしているかの様な次元との落差が大きくて、そのことが、山田さんの大きな引力になっているのではないかと思われました。
アルファベット文字をモチーフにした作品は、古代の紋様を引用している様にも無意識の世界から紡ぎ出された現代的なデザインにも見えます。まだまだ謎めいていて、僭越ですが伸びしろを感じさせる作家さんと思います。
先月画廊では水森亜土さんの個展を開きましたが、山田さんは小学生の時、亜土さんのイラストレーションを模写したり、軟らかい金属に小さな花や文字を刻印した指輪を作って、女子生徒達に1点10円で販売していたそうです!行列ができて見つかってしまい、先生に没収されてしまったらしいですが・・・・。「栴檀は双葉より芳し」ですネ!
http://old.spaceyui.com/schedule/yamada_14.html
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赤毛のアン、栗毛のパレアナといった、人々が持つ少女の理想像には、ある種の普遍性が感じられます。そのイメージの延長線上に田村セツコさんの作品や人となりが重なるのですが、セツコさんの場合には表面上の印象からは想像もつかない男気という個性も加わって、すごーく面白く魅力的なパーソナリティーをお持ちです。
そんなセツコさんの指から生み出されるご自身そのものの少女像たちは、それを見て育った多くの少女たちを永遠に魅き付けてしまいます。
今回の個展では、サン・テクジュベリの妻でありながら、家族や周辺の人々の思惑からその存在を長く知らされなかったコンスエロという南米エルサルバドル出身のミューズ的な女性がテーマでした。どんな風にコンスエロがサン・テクジュベリに詩的インスピレーションを与えたのかということが良く理解できる資料が会場にも展示されました。
人々がなかなか抜け出る事のできないエゴイズムの枠の中から疾うに自由で人々に温かなメッセージを送り続けるセツコさんの個性と作品は、多くの人々を慰め鼓舞して止まないのです。
http://old.spaceyui.com/schedule/tamurasetsuko_13.html
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いつもスペースユイをご愛顧賜りましてありがとうございます。まるでエンデのファンタジエン国やオーウェルの「1984」の世界に紛れ込んでしまったかの様にも感じられる不思議な国の今日この頃ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか?
この度は、スペースユイの新しい試みと、新しい年の最初の展覧会のご紹介をさせて頂きたく、どうぞよろしく お願い致します。
東京から程近い横浜の地に、活躍中の建築家横河健さんの主催する都会のオアシスのような、美しい森に隣接する建物があります。1階がカフェ、3階が建築のスタジオになっておりますが、今回2階にあるセレクトショップ が「YUI GARDEN + shop B」という新たな名前のギャラリーに生まれ変わることになりました。
森に向かって開かれたカフェを併設するという羨ましい環境の中、周辺の人々と融和するその空間と光景はひとつのサンクチュアリの様な趣があります。
1999年に斬新なデザインと目を見張る様なランドスケープで驚かされた岡山のグラスハウスで建築学会賞を受賞し、その後麻布から横浜へと拠点を移し横河氏が創った建物の中で感じた、生命力をアップさせられる様な空気感が、2010年にスペースユイの空間設計を横河氏に依頼するきっかけとなりました。
「YUI GARDEN + shop B」の最初の展覧会は「空間のこども ー SCIENCE & PRAYING ー」と題し、DMは片山健さんの伝説の画集「いる子ども」からの作品を、コンセプターの伊丹裕さんにデザインして頂きました。
宇宙のどこかから地球に放り出されて、ねじれた時空間を彷徨うこどもたちは、磁場を回復させることができるのでしょうか?大勢のアーティストの方々による見応えある展覧会をご期待下さい。
そしてスペースユイの2014年は、活躍中のイラストレーター、山田博之さんのコラージュとドローイングの展覧会からスタート致します。
山田さんの個展はスペースユイでの開催の後、「YUI GARDEN + shop B」でも開催致します。続いて高橋キンタローさん、小池アミイゴさんと、この流れが継続されていく予定です。
「YUI GARDEN + shop B」は駅から歩いて1〜2分の、とても行きやすい場所です。 青山からの行き方としては、 表参道駅から半蔵門線、田園都市線であざみ野で降ります。あざみ野から横浜市営地下鉄に乗り換えて4つ目の駅が仲町台です。
皆様には、お休みの日など、樹々に囲まれた公園の中にある建物にぶらっとお出かけ頂き、作品を観た後にカフェでくつろぐ・・・といった気分転換になるやすらぎの時間をお持ち頂けましたら、幸いに存じます。また、青山のスペースユイもこれまでと同様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
YUI GARDEN + shop B
〒224-0041
神奈川県横浜市都筑区仲町台1-33-1 THE TERRACE 1F
TEL. 045-949-4911
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